=バードカイト、鳥脳を制するか?=

 みなさんこんにちは。平素は鳥の巣釣り場をご利用いただき有難うございます。

 台風3号が入梅を促し、台風5号の通過が梅雨明けの契機となりました。どちらの台風とも西日本に大雨をもたらしました。これで本格的な夏の到来かと構えた矢先、台風6号が紀伊半島の東岸を駆け抜けていきました。しばらく暑い日が続いたと思いきや、追い打ちをかけるように8号が西日本へと進んでいます。昨年は相次ぐ台風に釣り場が大きなダメージを受けました。今年は穏便にと願うのみ!!

 釣り場の水温は7月下旬より25℃を超え、ここ数日は30℃に迫りつつあります。昨年、一昨年は早々と30℃に到達していたのに比べると、今夏は昇温が遅めです。梅雨明けの遅れが影響していると想われます。この先、台風で海がかき回されると幾分水温が下がることが予想されます。

 7月のチヌ類の釣果は0.63尾(一人当たり)となりました。この2,3年のうちでは最低の値です。「俺が釣りに行ってないから・・・」とお想いの方は是非ご来場を!  技量を証明するチャンスです。

 さて、鳥の巣釣り場にはアオサギ、ウ、カラス、シラサギ、スズメ、ツバメ、トビなどの常在種の他、季節性があるウミネコやカモメ、カモやツバメ等々様々な鳥が姿を見せます。“鳥の巣“の名称の由来は“トビの巣が多く見られたから”とも聴いています。釣り場に影響が大きい筆頭格はカラスでしようか。弁当や釣り餌を横取りされた被害が頻発しております。養殖ロープや籠を引き揚げるとカラスが何処からともなく姿を見せ、一緒に揚がってきた小魚をついばんでいます。観察眼の鋭い管理人によれば、最初に口をつけるのは定まってエビとのこと!

 かつて、記憶力の弱さを揶揄して「バードブレイン」とか「鳥頭」と言ったものですが、最近の研究はカラスが人間の5歳児相当の知能をもっていると明らかにしています。カレドニアガラスは小枝を細工して道具をつくり、その技術を子供や仲間に教え仲間内で伝承しているのだそうです。

 大空を自在に飛び回る鳥に異能を感じ取り、時に神の使いと畏敬されました。この心性は民族を問わず世界各地で認められます。アメリカの紋章には“白頭鷲”が使われているし、ペルー・ナスカの地上絵にはハチドリが描かれています。また、インドネシア航空の機体尾翼に伝説の鳥“ガルダ”が燦然と輝きます。参考まで、航空会社のロゴマークをネットで検索したところ、我がJALの鶴丸を始めとして鳥由来が出るわ 出るわ!! 先人には鳥が何者かを解かっていたのですねえ、恐らく!? 因みに、かつてANA機にはレオナルド・ダビンチが考案したヘリコプターの図案が描かれていました。

 お盆を目前に鳥の巣半島の米つくりも最終局面を迎えております。気温の上昇と共に増える病害虫と並んでスズメの食害が農家の懸念事項です。この辺りでは防鳥網で覆ってしまう田んぼが多いのですが、今年はバードカイトが登場しているのを見つけました。しかも編隊を組んで!! このカイト軍団にバードブレインが如何に立ち向かうのか!? この野外実験、ナチュラリストはしばらく目が離せません!!

 

 鳥の巣半島初登場:防鳥被害防止の新兵器“カイト軍団”