=ありふれた日常の有難さ=

みなさんこんにちは。平素は鳥の巣釣り場をご利用いただき有難うございます。

ウイルス感染症の拡散防止のため4月26日以降閉鎖していた釣り場が6月1日(月)より通常営業を再開しました。但し、自粛要請が解けたとはいっても感染再燃の懸念は燻っており、むしろ流行再燃は不可避と理解すべきかもしれません。「釣りの間ぐらいリラックスしないとやっていられないよ‼」は内なる本音でしよう。が、そこは大人の対応、記憶の片隅にピン止めしておいて頂ければ幸いです。

釣り場の水温は6月中旬に25℃に到達しました。晴れ間の陽射しは強いとはいえ降雨による冷却効果のため足踏みし、直近は24℃を前後しています。月末までほぼこの水準で推移すると見込んでいます。

釣り場の再開以来、釣果は堅調に推移してきました。6月前半のチヌ類は25~ 45㎝台とサイズが程よく散らばり、全体では0.75尾(一人当たり)と例年並みの数字でした。チヌハンターはそこそこの成果を上げているようですが、釣果には日毎の変動が認められます。

他には小型のグレ、チャリコがポツポツ、さらに海底近くで15~30㎝のアジが十数尾、ついでにツバスが同程度といったところです。アジ狙いにはサバの幼魚を避けて底まで素早く餌を運ぶことが肝要です。アイゴの群れも確認でき散発的につり上げられていますが、まとまった数と言までに至っておらず、プロ筋には不満の残る漁模様かもしれません。

重要情報として、釣り場周辺でサメ(?ネコザメ)が目撃されています。釣り上げ途上の獲物を齧られた、あるいは竿を持ち去られた事例が発生しております。このサメは獰猛な種でないと言われておりますが、サメはサメ、十分ご注意ください。

還ってきた釣り場の日常:密を避けたアフターコロナの位置取り?

梅雨入りが宣言された途端、前線の上下運動に伴って大雨に関する注意警報が頻発している。この辺りの田んぼは水枯れに陥っており、ため池は貯水限界にあったため梅雨の走りのまとまった雨は天の恵みといえた。しかし、狭隘な谷筋の田んぼは急こう配の水路を駆け下る急流によって水止めの堰が損壊することが多く、頻繁な見回りが必要である。一方湾内はといえば、陸域から流されてきた水草(?ホテイアオイ)が浮かび、流出土砂が混じった泥水で透明度が著しく低下している。近年、この頻度・悪影響が増している感触は気になる点です。カキ類はこの種の環境変化に強いため深吊り・退避等の作業負担が軽減されているのは有難い。

ここ半年ほど新型ウイルス禍が世界を揺るがしているが、この間隙を縫うようにアフリカ北東部からアラビア半島でバッタが大発生し、群れの一部は南アジアへと拡がり今や中国西部を窺う勢いとなっています。莫大な数で食欲はすこぶる旺盛、さらに植物ならなんでもOKという広食性。農産物が食い荒され、食料供給への重大な危機を招いている。中国の歴代王朝の交替は飢饉が原因とも言われる。ある面ではこちらの方がコロナより深刻かもしれない。

「バッタを倒しにアフリカへ」という書(光文社新書)がある。表紙のバッタマンも奮闘しているだろうか。彼のミドルネームは “勇士”を表す現地語ではなかったかしら。これまで“バッタ制圧”の祥報が届かないので、多勢の敵を前に苦戦を強いられている、と推察される。いや、渡航禁止で国内留め置きだろうか。どちらにしても日々悶々として過ごしているのだろう。

人類の危機には忽然と勇者が現れた。ジェダイの騎士 スカイ・ウオーカー、サイヤ星人 孫悟空が率いる戦士軍団等々、枚挙にいとまがない。「現実味がない」という向きには三国志の英傑達やオルレアンの少女ジャンヌ・ダルクを挙げることもできる。バッタマンの職場には少し縁がある。近い将来、活躍の報に触れたいものである。

この度の感染症禍に遭遇し、「ありふれた日常が至福であった」と再確認した人は多いに違いない。