想い出は美しすぎるのか? -水産物編-=

みなさんこんにちは。平素は鳥の巣釣り場をご利用いただき有難うございます。

最近の梅雨の降雨傾向として、初めはちょろちょろ、最後にドカンがパターンのようです。ハマボウの花が咲き始めました。近隣の梅は収穫の盛期を過ぎ、秋のミカンの収穫に向けて摘果作業に勤しんでいる農家が多いようです。

釣り場の水温は6月中旬に25℃に到達し、その後は23~25℃の範囲で変動を繰り返し、ほぼ予想通りの経過を辿っています。

6月のチヌ類釣果は0.7尾(一人当たり)で、ほぼ例年並みの数字でした。サイドメニューとして小型のグレ、チャリコが少々。アジ狙いの向きには15㎝前後を主体に十数匹というレベルに加えてツバスが同程度、稀にシオが混じってきます。アイゴは幾分低調で片手未満。両手で間に合わなかった時代が今は昔に過ぎ去りました。がんばれアイゴ・ハンター!

釣り場ではサメの目撃例が続いています。竿の確保や強烈な曳への事前の備え等々、引き続き十分にご注意ください。

「これは旨い!!」と記憶に残りつつも、「はて、その味は如何なものだったのか?」と実態が薄れつつある食べ物がある。コラムの文字数稼ぎに幾つか列記してみると、まず北海道支笏湖のチップ(ヒメマス)が浮かぶ。同じく北海道鬼志別の汽水湖に産するアサリと見紛うぐらいに巨大なシジミも強く記憶に残っている。一粒で普通のジジミ10個分という感じ。でも、食べ慣れたあのシジミ味を保持していたのか・・・、今となっては少し自信がない。豊後水道のサバは一般にも評価が高いが、佐賀関漁協の直営店で頂戴した一皿も格別であった。魚の扱いにも独特の配慮がある。しかし対岸の愛媛県三崎町に揚がるサバも同じ海域で獲れたものであるが、ブランド価値では彼我の差がある。創業者利益だろうか?

ここで何度か採り上げたが、マレーシア・ペナン島のバツ・マウンの漁港横にたつレストランのフィッシュカレーも好みの味である。知り合いは粘って粘って最後の一滴まで啜った。また、ペナン島にはカユ・ナシ・カンダールという人気カレー店がある。値段も強気で他店より少し高い。でも客足が途絶えない。妙に癖になる味で、忘れたころに再訪したくなるのである。地元の住民は中毒になる味と笑っていた。

いずれも機会があれば記憶との擦り合わせを試みたい。「待つうちが花」の恐れは十分あるけれど。

 ツメバイ:南紀を代表する(?)初夏の美味