=ウイルスはお仲間?=

 

みなさんこんにちは。平素は鳥の巣釣り場をご利用いただき有難うございます。

九州西岸を駆け上がったスーパー台風10号は紀南地方をも強風圏に巻き込み、強めの風が数時間続きました。白浜でも風にあおられて転倒被害者が発生したと伝えられています。釣り場の旧い施設に目立った被害がなかったのは幸いでした。

早暁の釣り場は微かに肌寒さを覚えるようになりました。秋雨前線による雨で田辺湾内に濁りが幾分か入っております。釣り場は高水温のピーク期を抜けたようで、直近は27℃前後まで下がってきました。ほぼ昨年並みです。

9月前半のチヌ類釣果は3.4尾(一人当たり)でした。獲物の主体は20~30㎝台の中・小型群で時に爆釣といえる日もありました。そうした中、40㎝超えの良型も混じってきます。このクラスのチヌが今の時期に揚がるのは極めて稀な出来事で、管理人仲間も驚いています。アジ類は小型サイズが数匹~十数匹。アイゴは本種専門ハンターのHさんによる10匹が今期のレコードです。但し、二匹目の泥鰌をと期待を持ったら次は肩透かしの状況で、相変わらず難しい闘いが続いています。その他、ハタ類の幼魚なども獲物に彩を添えています。高水温の海流に運ばれた色の鮮やかなベラの仲間もそろそろ姿を見せそうです。

新型コロナの感染者数は相変わらず高止まり状態にあります。でも、「単にコロナ陽性者数の上がり下がりだけで、どういう人を対象に何人を検査した結果」であるかという点が伝えられていません。これでは市中の感染状況が正確に掴まえづらいのです。社会的関心が高いうえ対策を講じるにも基本となる数値情報です。行政はある意図をもってそのようにしているのでしようが、行政を監視する使命を持つマスコミがお上の公表値を垂れ流すだけで深堀しないのはどういう了見なのでしよう!? 「知らしむべからず、由らしむべし」の体現ですね。

ともあれ、今回の感染症はウイルスについて一般市民への啓蒙に随分貢献したように想われます。この機にとばかり、A新聞の特別版にもウイルス特集が組まれていました。「俺は読んだよ」という方も多いはず。

近年、ウイルス研究者は次々と興味深い発見を連発し旧いウイルス観を一変させています。ウイルスは実に多様・多彩で地球上の至る所に存在し、その中には宿主に重篤な病原性を招くものがいる一方、大多数は無害であるのみならず進化や生態系の制御に重要な役割を果たしているらしいのです。時に、その“平衡状態が破れると感染症などの流行に繋がる”という構図です。

従前、人間の持つ遺伝子の半分は機能が判らないガラクタと考えられていました。こうしたガラクタ遺伝子はウイルスに由来すると考えが主流です。この中から胎盤の形成に係わる重要遺伝子群が見つかったのは最近のことです。この遺伝子はほ乳類が共通して持っているものです。いや、実はカモノハシなど単孔類には見つかっていないとのこと。彼らはほ乳類なのに卵を産み、ふ化した赤ん坊は体表に染み出てくる母乳で育ちます。

単孔類が出現して以降のある時点、ほ乳類のご先祖があるウイルスにたまたま感染し、胎盤形成遺伝子を獲得していなければ人間は今でもカモノハシのように卵を産んでいたことでしよう。かつて、「子供を卵で産みたい!」と吐露した女優がいました(記憶が正しければ)。もしかしたら当該遺伝子の機能発現を停止すれば卵のお産が可能かもしれません(現実はそう単純でないはずですが)。こうした重要な機能を持つ遺伝子群は明らかになっていないだけで他にもあるはずです。

蛇足ですが、先の新聞の特集の中に知り合いの名前を見つけました。「すっかり全国区じやのう! ニャン太郎、そちは如何に想う?」。「大慶です、御代官様。今後の活躍が期待されるニャン」。(←政界にも通じる話だニャー)

(図の取り込み失敗、悪しからず)

 コロナウイルスを具象(愚将ではありません)化してみました・・・