=走れ 銀輪隊 夢を乗せて=

 

みなさんこんにちは。平素は鳥の巣釣り場をご利用いただき有難うございます。

鳥の巣半島では田植えが始まっています。田んぼに放たれた早苗が晩春の肌寒い風に揺れ、田んぼを抱える背後の里山は急速な芽吹きで一回り大きくなった観があります。ゲロゲロ鳴き交わすカエルがエールをおくっているに違いない(おそらく運命共同体として)。

釣り場の海水温はほぼ平年並みの18℃前後で推移しており、しばらくこの水準で経過すると予想します。透明度は夏特有の緑色が優勢となってきました。浅場に繁茂しているモク類が早々に消えると思いきやフクロノリ群落の消失スピードも速く、どうやら際どい勝負になる予感。ちょっと前に釣り場周りで夜光虫(県振興局の情報)の赤潮が目撃されました。幸いこれは毒性の無い種類で、また短日で収まりました。

チヌ類の釣果は順調に上向いてきており、4月前半は0.95尾(一人あたり)でした。体長25~45㎝前後の小・中型サイズに混じって50㎝超えの大型魚もしばしば顔を見せました。近年の中でこの数値は飛びぬけて高い値です。但し、アジ狙いの釣り人が殆ど顔をみせていないため幾分か高振れしていると推察されます。もっとも、こうした点に目をつぶっても期待が高まる状況になっております。当たりが長い時間は続かず、あまねく幸運が訪れるわけではありません。が、お供のチャリコが彩を添えてくれる可能性もあるため辛抱強くトライして頂ければと想います。

アジ類は相変わらず低調で、小さな群れが確認されて(Hさん談)いても釣果に繋がっておらず低空飛行がいつまで続くのか見通せません。このため熱心なアジハンターTさんの足もめっきり遠のいております。方や、アイゴハンターNさんは早々と良型を揚げて出足の良さを見せました。但しシーズン・インというにはもう少し水が温む必要がありそうです。

 ヒロメの増殖に向けて作業する関係者

この時期、真新しい自転車を漕ぐのはピカピカの一年生。自転車に乗る姿勢にどこか堅さがみられ、制服もやや大きめです。少し遅い時間に通り過ぎるのは上級生。遠目にもその風貌に余裕が感じられます。新学期が始まった直後は新入生数人が連なって自転車部隊が編成され、月日と共に人数が減っていく。最終的には一人若しくは親友二人組位になるのが例年のパターン。ところが今年は大きなグループが形成されず、間隔も間延びしている印象を受けます。コロナ感染予防を意識した指導若しくは自主的な危険回避行動の顕れでしようか!?

父親は生前、自転車通学をする生徒と頻繁に挨拶を交わし、時には故障した自転車の修理を手伝うなど、わりと心安い関係を築いていたという(少なくとも本人はそう信じていた)。残念ながらこの美風は引き継がれずに消え去った。

田辺氏の教育委員会は「明るい笑顔、街いっぱい運動」を推進している。しかし、「挨拶しても返事がない、ぷんぷん!」と地元の年寄りは嘆く。小学校では「知らない人に声掛けされても答えてはいけません」と教えているのではなかろうか? 運動の目的と住民の認識の間にズレがあるのかしらん。

風に向かって自転車を漕ぐ新入生の姿はどこか田に放たれたばかりの早苗を彷彿させる。君たちが背負っているのは教科書だけではない、頑張れ!!