=2021年の夏は新常態なのか?=

 

みなさんこんにちは。平素は鳥の巣釣り場をご利用いただき有難うございます。

台風9号(ルピート)は鳥の巣半島にも風と雨の影響を幾らか残したものの、まずまず穏やかに通り過ぎた印象です。しかし、その後に居座った前線によって長雨が続き、また前線上で周期的に発生する低気圧と相俟って地域農業に深刻なダメージを及ぼしつつあります。洪水、土砂災害は日本各地で広範囲に発生しており、状況は予断を許しません。

釣り場の水温は初旬が30℃前後、降雨が続く中旬以降はぐっと下がって27~28℃前後で推移しています。湾内には陸域から流出した水草が浮遊し、幾分濁りがでています。

8月前半のチヌ類の釣果は1.5尾(一人あたり)となりました。月初めに襲来した台風9号から続く長雨で天候に恵まれなかったわりに水準以上の釣果であったとの印象を持っています。魚体サイズは25~35㎝前後の小・中型が主体のなか、ここにきて20㎝前後の小型サイズが増え、また極稀に40㎝超級が混じる状況です。

小アジ(10㎝前後か)は比較的好調が続いている一方、良型は数匹程度です。

アイゴは良型が片手前後、喰いがよければ小型魚が数匹~十数匹という状況です。

 

  

 ガザミ漁の開始に伴う資源保護の取り組み(抱卵雌ガニの放流)

さて、東京オリンピック2020+1は様々なものを残して終了しました。マラソンは東京では暑すぎるからと札幌開催に変更されました。ところが今年の北海道は歴史的な暑さで30℃を越える日が続いていました。かの地でエアコンの普及率は50%以下だそうであるから、道産子にとって泣きたくなるほど厳しい夏になったはずです。知り合いはコロナワクチンの副反応にょる発熱がブースターとなってつらさが倍増したとのこと。「ワクチン接種は夏を避けるべき!」との貴重なアドバイスを呉れた。皮肉にもオリンピック終了と共に気温は一気に15℃にまで急下降。文字通りの乱高下状態。

以前にも記したが30年以上前の札幌で30℃に届くのは一夏で1日もしくは2日もあったかどうか。昼頃に身体がやっと夏を感じ始めても、日が傾き始めるやいなやヒンヤリとしてくるのである。夕方にまで残る蒸せる如き暑さとは無縁であった。そしてお盆過ぎにはナナカマドが色づき始める。これが内地出身者にとって実に物足りない。今となっては贅沢な不満だったのかもしれないけれど。

ところで今年の水温は直近の数年に比べてやや高めであると冒頭に記した。ところが夜の大気温は低めに経過してきたと感じている。エアコンのない我が家は“悲しくなくても枕を濡らす夜“を何日か経験するが、今夏はそうした経験が無い。また、気温が上がると稲の病気が急激に拡がるのに対し、今年はわりと抑えられてきた。といった具合で喜んでいたらこの長雨。これは別の病気の発生を助長する。一次産業はお天気頼みであるから良い時も悪い時もあるのだが。

気象異常を実感するようになったのはこの20年ほどのことである。温室効果ガスの削減が喫緊の課題とされている一方、暑い日は熱中症を予防するため冷房を使うようにと強く推奨される。小学校の前には車が列をなし、門から出てくる子供をエアコンを利かしながら待っている。燃費の良い車の税金を安くするなど政策的に買い替えを促しているが、新しい車の製造や旧い車の廃車工程に投入される資源やエネルルギ―を考えれば、買い替えはヘビーユーザーならともかく、必ずしもエコと云えない(のではなかろうか)。同様の光景はあちこちで観られる。「何だかなあ~」と割り切れない気分が残るのである。