鳥の巣釣り場通信(2025‐02)

==冬の装い==

 

平素は鳥の巣釣り場をご愛顧いただき誠に有難うございます。

テレビの映像で観る串本の水仙群落は一面の花に覆われていました。一方この近隣で観る水仙は常より花を付けた株が少なく、叢の開花が揃っていない印象を受けます。知り合いの家の庭で満開の紅梅を見つけました。

真冬にしては暖かい日が続いては数日後に寒さが戻ってくる繰り返しです。風の強い日は外の作業もつらいのですが、風の渡る道筋やそれによって変化する海の表情を目で捉えることができます。

釣り場の水温は15℃を前後しています。海の色は引き続き碧みが強く高い透明度を維持しており、筏の上から海底が望観できます。

2025年1月のチヌ類は約0.7尾(1人当たり)、魚体はは30㎝前後で漁模様・サイズ共に控えめです。それでも冬のこの時期「水中に生命反応が無い」という科白が普通に飛び交うことを考えれば、これでも“良し”の部類かもしれません。筏の下には大物が群れていても釣り餌に喰いついて来ない、何とも歯がゆい状況です。サイドメニュ―の主役はチャリコにタカノハダイとなっており、聴くところ後者は水温の低い時期に存在感を増してくるようです。

アジ類についてはハンターの出足が鈍く信頼のおける釣果データが得られておりません。但し、ウがしきりに潜水を繰り返しシラサギの群れが現れることから、何らかの魚の群れがいることは確かそうです。やや気になるのはカモメが姿を見せない点でしようか。

 

 中間育成中のヒロメ(=ヒロハメ)ーこの後は海へ移植

 

この時期、里山の落葉樹はすっかり葉を落として骨組みを残すのみです。寒風が枝の間を吹き抜けていきます。夏に枝切をしようと考えていた木々であっても今は嵩が減っているため、つい「まっ、この程度ならいいか」となります。が、夏になると「やっぱり切っておけば良かった」と反省する繰り返しとなっています。

10年ほど前は十分冬を過ごせていた服装が高齢者認定を受けたこの頃は威力を発揮しません。「北風吹きぬく寒い朝も心ひとつで暖かく(By吉永小百合)」ならず、ひたすら寒さを覚えます。

考えられる理由は1)経年劣化による布地の防寒機能の低下、2)歳を取って身体のパワーが無くなった。どちらもありそうだけど、「それは疑いなく後者」と答える方はピンポーンです。筋肉量の低下が決定的なのでしよう。

筋肉が発達して身体が大きな相撲取りは寒い冬が快適と申しますし、(何度も記すように)ネアンデルタール人の体格も寒冷気候に適応的です。もっとも年寄りでも風呂上りで深部体温が上がっている時は真冬の外気温下でも案外寒さを感じません。

体格と発熱量が相関関係にあるとしても大型クジラは海に棲んでいるから陸上動物程には高温の影響を受けないでしよう。むしろ低温が子クジラなどには深刻な問題かもしれません。

現在、陸上で最大の哺乳類といわれるゾウさん巨大な耳を動かして耳の裏にある血管(血液)を冷やしているそうですね。加えて頻繁な水浴びや泥遊び(?)が体温の上昇を防ぐ効果があるとか。

あの巨大な恐竜は発熱量も大きいだろうし、今より温暖であった中生代にどのようにして彼らは体温を調節していたのでしよう? 獲物を追いかけて激しい運動なんぞした暁にはどういう状態になったのか・・・、想像するダニ恐ろしくなります。試しにAI嬢に尋ねたところ「恐竜の体温調節機能はよく分かっていません」でした(やはり)。

ところで長い間、「心ひとつで暖かくなる・・・」というフレーズを漠然と「心をひとつに(できる)ときめきがあれば寒さなんて感じない」と捉えていた節があった。ところが齢を重ねたある夜にふと、あれは「心の置き所ひとつで寒さを乗り切ろう」的エールであるとの啓示が舞い降り、今はこの解釈に傾いている。最も作者はいろいろと解釈できる術を仕込んでいたのかもしれないけれど。

さてこの年寄り、もはや「“心躍らすような局面”は期待できないし“裏切らない筋トレ”にも熱心になれないだろう」から新たな寒さ対策が必要と感じていたところ、お天気キャスターから「服装で上手く調節してくださいネ」というタイムリーなアドバイスが届けられた。

鳥の巣釣り場通信(2025‐01)

==2025(R7)年の幕開け==   新年あけましておめでとうございます。日頃は鳥の巣釣り場をご愛顧いただき誠に有難うございます。 先の年末年始、紀南地方は天候に恵まれ、割と穏やかに過ぎていきました。昨年の能登の大震災のような大きなニュースも無かったのは幸いでした。...

鳥の巣釣り場通信(2024‐22)

==2024年の年の瀬==   みなさんこんにちは。平素は鳥の巣釣り場をご愛顧いただき誠に有難うございます。 季節はすっかり冬です。強めの北風が筏の上を吹き抜けていきます。いつの間にかナンテンの実が赤く色づき、里の冬を彩ると共に野鳥の貴重な餌になっています。冬枯れの路傍は寂しいけれども下草刈りに追われないという開放感があります。 釣り場の水温はコンスタントに20℃を下回り、直近は17℃をベースに上下しています。夏以降は、昨年、一昨年に比べて1~2℃高めの傾向がずっと続いています。...

鳥の巣釣り場通信(2024‐21)

==落ち葉は雨垂れに似て・・==   みなさんこんにちは。平素は鳥の巣釣り場をご愛顧いただき誠に有難うございます。 路傍のあちこちに背丈の低い水仙の叢が現れはじめました。繁殖力が強い種らしく、この10年ほどの間にもぐんぐんと生息域を拡げています。花は白色がスタンダードですが、黄色もあります。ナンテンや寒椿にはまだ少し間がありそうです。...

鳥の巣釣り場通信(2024‐20)

==暑さの続く中 マガキの収穫作業始まる==   みなさんこんにちは。平素は鳥の巣釣り場をご愛顧いただき誠に有難うございます。 少し前、金木犀の匂いが漂い出したと思ったら数日で終わってしまいました。と記してから10日ほど経った日、再び微かな金木犀の匂いが漂い始め、今や満開です。最初のは如何なる合図だったのでしよう?? 興味深いことに、釣り場近くの田んぼには稲孫(切り株から育った2番稲)が生長し、綺麗に揃った稲穂を付けました。どちらも極めて珍しい現象と云えます。今年は湾内で「タチウオが釣れた」との声が聴かれません。...

鳥の巣釣り場通信(2024‐19)

==眠れない秋の夜長に==   みなさんこんにちは。平素は鳥の巣釣り場をご愛顧いただき誠に有難うございます。 少し前、金木犀の匂いが漂い出したと思ったら、20輪ほど咲いて数日で終わってしまいました。暑かった夏の影響で植物体が疲弊したのか、リズムを崩したのでしよう。今年はまた「タチウオがたくさん釣れた!」との捷報が届きません。その影響か、我が家へ泳いでくる魚影は無し、です。 釣り場の水温はようやく25℃を下回り、直近は24℃を前後しています。これでも高め傾向であった昨年や一昨年の同時期に比べて1~2℃高くなっています。...

鳥の巣釣り場通信(2024‐18)

==サンマのスリム化==   みなさんこんにちは。平素は鳥の巣釣り場をご愛顧いただき誠に有難うございます。 陽射しに夏の名残があるものの、朝方は上着が欲しい季節になっています。紀南地方でミカンの収穫が始まっています。今年の強い陽射しで「日焼けしたものや落果した果実が多いな」と感じていたら、「不作で予約を賄えるかどうか(心配)」と農家の人達も声を揃えています。...

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