==猫の地魚の好み==
みなさんこんにちは。平素は鳥の巣釣り場をご愛顧いただき誠に有難うございます。
釣り場は南海トラフ地震発生の注意喚起の発令を受け、8月10日~15日の間臨時休業となっておりました。釣行を計画されていた方々にはご不便をお掛けしましたが、ご理解いただけます様お願い申し上げます。
釣り場が閉鎖されている間に鳥の巣半島の田んぼは米の収穫作業がほぼ終了しました。常でない暑さが続いたせいか収量が減ったという声が大半です。ある米農家は「暑さは年々増し、体力は年々落ちていく。命を削って米を作っている」と漏らしていました。ともあれ収穫作業が終われば「やれやれ」です。
釣り場の水温は梅雨宣言以降、30℃台をキープしておりましたところ、理由がはっきりしませんが、8月初めの数日29℃台まで下がりました。そのご上昇し、お盆休みの休場期間を含めて30℃以上の高水温で経過したものと推察しています。
海は碧緑に傾いてきました。透明度は中位レベルからやや良です。
8月前半のチヌ類はほぼ1.5匹(1人当たり)でした。小型魚が多いながら数は比較的揚がっていた印象でした。
アジ類、アイゴ共々、月初めは“そこそこ”の釣果という印象でしたが、長い休業期間のため何れの魚種についても直近の釣果傾向は不明です。但し、休場明け初日に来場された方々の感触は何れの対象魚種とも悪いものでありませんでした。
田辺湾の夏の味覚“タイワンガザミ”
前報に続いて新聞ネタが続きます。最近、A新聞土曜版に日本のブタの起源に関する論考が掲載されていました。記事の興味深い点は、日本のブタは原産のイノシシを起源種として日本独自に家畜化が試みられ、少なくともそれは縄文時代に遡る可能性があるということでした。
他の国内に原産種が存在しない家畜種(例えば鶏や猫、馬、牛など)と異なり、国内に生息する動物種によって家畜化が試みられた、という新しい見解です。もちろん、交易を通じて大陸から船で運ばれたブタもあったでしようが。
骨の形状から家畜のブタとイノシシを峻別するのは相当難しいようですが、頭骨の微妙な形状の違いと、何より人間に飼われたブタには歯周病の発症が認められることがあり、これが有力な判別形質になるそうです。
家畜動物といえども元々は野生動物です。ただし、すべての動物が家畜化できるわけではなく体質や性質等の観点で向き不向きがあります。また家畜化の程度も様々なので細かい数字の産出は難しいかもしれませんが、世界を見渡しても50種以内に留まっているはずです(ネット辞典参照)。
愛玩動物として人気の高い猫も一万年近く前にヤマネコを家畜化したのが始まりと云われています(AI情報)。その後各地で品種改良が試みられ現在みられるような様々な品種が誕生したというわけです。
かつて外国からの訪問者達が街中で見かける猫の尻尾が短い事に興味をそそられていたのを想い出しています。猫に興味の薄かった当方の反応は「そんなものかなあ・・・」だったのですけど。
以下は先日来場された地元の釣りマイスター達と飼い猫の魚の嗜好にまつわる遣り取りの抜き書きです。
「近頃、うちの猫は釣って帰った魚を食べない」。
「魚は飽きたから肉を喰わせろという意思表示では・・・?」。
「魚でもアジは食べるのだけど、地物のチヌやヘダイはさっぱり。それでもヘダイには微かに興味を注ぐ場合があるけれど、チヌは無視しよる」。
「因みにマグロはどうですか?」。
「マグロは喰うぜ、特にトロなんか・・」。
「万人受けするアジが一等でチヌやヘダイを避けるなんて地域住民の魚食嗜好とそっくりですね! 猫といえども近しい人間と好みが似てくるのですかねえ!?」。
ご存知のようにイスラム教でブタは禁忌です。その理由として嘘か真か「人間と同じものを食べるから」、と云うような話を耳にしたことがありませんか。
人気のある愛玩動物であってもイスラム世界でイヌは禁忌ですが、猫はそうでありません。人間と同じ食の嗜好がブタが禁忌の理由なら、ネコだって微妙ではないかしら。 本当の理由は別にあるのだろう、恐らく。