==勃発するか? 日陰を巡る競争==
みなさんこんにちは。平素は鳥の巣釣り場をご愛顧いただき誠に有難うございます。
超強力で迷走する台風10号は気象予報の専門家を悩ませ、私どもは日々変わる進路予報に一喜一憂しておりました。強風を避けて田辺湾奥に避難した漁船も長期休漁を余儀なくされ、中には10日ほどになる船も見受けられました。ただこの地方では雨風共に大来な被害がなく経過したのは幸いでした(被害を受けた方々には同情を禁じ得ません)。
釣り場の水温は梅雨明け以降ほぼ30℃台をキープしておりました。降雨があった月初めと台風に伴う雨が降った月末の数日1~2℃前後下がって大台を下回ったものの、直近は再び30℃台に戻っています。海の色は緑が濃く、透明度は中位レベルです。
8月の釣り場は酷暑に加えて東南海地震の注意喚起や台風の襲来に伴う閉鎖で釣果データも不十分でありますが、概ね以下のような状況です。
チヌ類はほぼ2匹(1人当たり)となりました。小型魚が主体良型混じりで、尾数としては比較的揚がった印象でした。
アジ類は時に“青“ワールドになることもあったものの、月を通して”赤“が“そこそこ”、という印象を持っています。
アイゴはNプロの独り舞台の観があります。これまでのところ、釣果は中位から低位といったところでしようか。
休業中~直後に姿を消していたサメが再び姿を現したとの情報が入っています(サメの出現は近くの釣り場でも見られる現象なのでしようか・・??)。
どうやら釣り場を閉鎖するのが最もSDGs的で効果の上がるサメ防除法かもしれませんね。ただそう簡単にいかない事情がありますから、ここはひとつ偲び難きを偲び折り合いをつけつつ釣りを愉しんでいただければと願う次第です。
炎暑の中で辛抱強くチャレンジした結果?(Hさん2024年夏)
古来、日本の家屋は夏の暑さをやり過ごすことが最優先の造りなっていると物の本に記されています。南向きの部屋が好まれ、窓は大きく部屋の仕切りは開放的で、明るさと南風を取り込みやすい構造で、これは湿気対策の面でも有効です。
逆に寒さへの対策を諦めた造りですから、暖房対策は十分でありません。例えば「東北の家屋は世界一寒さが厳しい」と評される所以であります。嘘か真か不明ですが、昔の人は現在の人より寒さに強かったと云われています。我が紀南地方であれば陽射しが届けば真冬であってもほっこりできる程度の暖かさは担保されますけれど、夜は・・・。
他方、南半球では日本とは逆に北向きが好まれるということですが、これは理に適っています。また赤道近くの東南アジアでも北向きの部屋の価値(値段)が高いと聞いたことがあります。これは強い陽射しを避ける必要から引き合いも多いということです。
しばらく生活した東南アジアの某国では日陰の駐車場が人気でした。当時、働いていた職場では屋根付きの駐車スペースは幹部専用になっており、一般職員の間では木陰など限られた場所を巡って密かに競争が行われていました(I was able to find a shady spot this morning, so I am very happy today(るんるん!))といった具合です)。
この職場は麻7時から夕方4時までが勤務時間でした。帰宅時間であっても強い陽射しのせいで日向に置かれ車のハンドルなどは冗談でなく「あっちっち!」です。日本でも近頃は似たような光景が見られませんか?
今年のような気候がこの先も続くなら生活スタイルが根本から変わりそうです。アパートを借りる際など「強い陽射しを避けた嬉しい北向きの2LDK、最後の一部屋!」といったセールストークが現実になりそうな気配さえします。「窓に西日が当たる部屋(byテレサ・テン)・・」は悲しいドラマの舞台になり勝ちでした。残念ながら、それが幸せの隅庵に転じることは期待薄な状況です。
ところで近年建てられている民家といえば壁面が断熱材で覆われ、窓は小さく夏も冬も締め切り状態で、最初からエアコンでの室温コントロールを考えた造りです。外部の喧騒には関係なく自己完結した生活を送っているに違いないのでしようが、厳寒期や真夏に何かの事故で電気が止まったらどうするのでしようかね。
何より閉め切った家にこもっているから昔のように通りがかりに庭先から気軽に声を掛けるともできません。これでは近所さんとの関係は深まらないだろうと日陰の人生を歩いてきた年寄りは案じております。