==眠れない秋の夜長に==
みなさんこんにちは。平素は鳥の巣釣り場をご愛顧いただき誠に有難うございます。
少し前、金木犀の匂いが漂い出したと思ったら、20輪ほど咲いて数日で終わってしまいました。暑かった夏の影響で植物体が疲弊したのか、リズムを崩したのでしよう。今年はまた「タチウオがたくさん釣れた!」との捷報が届きません。その影響か、我が家へ泳いでくる魚影は無し、です。
釣り場の水温はようやく25℃を下回り、直近は24℃を前後しています。これでも高め傾向であった昨年や一昨年の同時期に比べて1~2℃高くなっています。
海の色は引き続き緑ベースで、透明度は下位~中位のレベルです。但し、今後は徐々に透明度が増してくることが予想されます。
10月前半のチヌ類はほぼ2.5匹(1人当たり)となりました。ここしばらく小型魚が圧倒的で、その反面、良型が漸減しており、今や30㎝後半は珍しく40㎝超えは極まれに、という状況です。そうした中、“数がそこそこ出てまあ満足できました~大物が釣れず物足りない”等々、チヌハンターの受け止めは様々です。
アジ類は20~25㎝クラスを主体に想い出したように30㎝前後の良型が混じるといった、まずまずの状況でした。アジハンターは短時間勝負型が多いのですが、魚が廻って来る時間帯も早朝に偏るきらいがある模様です。
アイゴはシーズンの最終盤を迎えています。既にベテランT師は竿終いをし、今はN氏が孤軍奮闘しております。それもこの連休が最後になりそうな様子。当日の好天を願う次第です。
里山の秋の味覚 “アケビ“
関東に比べると関西の夏は30分程度日没が遅めです。紀南で育った子供時代に19時半ぐらいまで外で遊んだ感覚が染みついているためか、19時にぼんやりと薄暗くなる関東の夏が妙に物足りなく感じられました。万人共通と云えないまでも、同様な生理的感覚を覚える人々がいることを前に記した憶えがあります。
人生の終盤に入ってきたこの頃は寝床に入る時間が早くなっています。釣り場の開場が早いことが一因かもしれないけれど、父親なども晩年は夕食を済ませると早々と寝床に戻っていたから、加齢と共に生理的な活動リズムが日照変動に同調する等、年齢と不可分な要因がありそうです。
私の場合、今は20時~21時ぐらいに寝床にはいります。早い時間帯の床入りであっても入眠は苦労が少なく早いのです。けれども子供時代と違うのは、連続して眠れるのは定まって3,4時間が限度。「あ~、よく寝た、もう朝かな??」と想って時計に目をやっても日付が替わっていない。「う~ん、やっぱり」のがっかりもしばしばです。
夜中に目が覚めてもまたすぐに眠れることもあれば、1~2時間ばかり眠れないこともあって、なかなか想うに任せません。若い頃は「薄暗いぞ、まだ夜が明けきっていないのかな!?」と感じさせた体内時計に対し、機械時計が無情にも午後遅くを指していた、とかいうことすらあったのに。かつては、”下の方”と同様、眠りにも切れが悪くなる日が来るなんて想像すらできなかったのです。
で、眠れない夜をどうするかと云えば、肩の凝らない雑誌や本を読んだり、余計な神経を可能な限り使わず「眠くならないかな~」と念じつつ、時間をやり過ごすわけです。精神を研ぎ澄ませて夜の闇と静寂に向きあう」などという修練とは無縁です。動物の冬眠はこんな具合でしようかね、うつらうつらと、しかし微かに覚醒している・・??
N○Kラジオの“今日と明日を繋ぐ”深夜放送は眠れない夜の数少ない助っ人です。この番組は高齢者に人気の高いそうですから、世の中に同類の年寄りが大勢いるということです。ちょっと驚かされるのは、番組に対する意見や感想をファックスやメール或いは郵便で送ってくる聴衆者がおり、年齢に似合わず(?)夜中でも活動的な高齢者が結構いることです。当方にはとてもそんな馬力はありませんから。前の記述と矛盾しますか(ここは深く考えず”都会vs田舎”の違いとでも)。
ラジオを時計代わりに、「う~、仕事に行く時間になってしまった。エイヤッ!」と中途半端な気持ちを抱えて寝床を離れる瞬間のつらさ。我が家の年寄りは、「家を建てるのと朝起きは思い切りが大事!」と親から口伝された言葉を次世代へと受け渡しています。年齢や時代に拘わらず”朝起き”の苦痛は普遍的なものだったのです。
ただ不思議なのは、総睡眠時間が短い真夜中の目覚めのほうが朝方よりストレスフリーなことです。健康に対する長期的影響はともかく、この生理感覚の違いは一体どういうメカニズムが働いているのか・・・?? さらに言えば「早朝の目覚めを快適に感じる方向に進化しなかったのでしようか・・??」
秋も深まるこの時期はすっかり日没が早まり、5時過ぎには闇が迫ってきます。そして朝は6時前にならないと安心して釣り場に案内できません。日長に合わせ、今月から釣り場の開場時間が冬時間の6時30分になりました。ご注意ください!!
マガキの引き揚げ作業が11月5日より始まります。全ての作業が終了するまでひと月少々、何かとご不便があろうかと想いますが、ご理解とご協力の程宜しくお願い致します。
<活力のある方々は“長~い夜”を是非とも有効にお使い下さい。>