==落ち葉は雨垂れに似て・・==
みなさんこんにちは。平素は鳥の巣釣り場をご愛顧いただき誠に有難うございます。
路傍のあちこちに背丈の低い水仙の叢が現れはじめました。繁殖力が強い種らしく、この10年ほどの間にもぐんぐんと生息域を拡げています。花は白色がスタンダードですが、黄色もあります。ナンテンや寒椿にはまだ少し間がありそうです。
釣り場の水温は20℃を下回ってきました。直近は19℃辺りで微変動しています。昨年や一昨年の同時期に試験養殖の魚の大量へい死を招いた急激な水温低下(20℃以上から16、17℃レベルまで)が起こりました。今年は漸減傾向で、これまで極端な水温低下は発生していません。
海の色は碧みがかった緑で、透明度は中~高位に上がってきました。釣り場の透明度は12月に年間で最も高くなり、筏の上から海底がくっきり視えるような日もあります。水中の視認性があがるため、釣りの条件として分がわるいかも。それとも撒き餌等で眼をくらませればプロにとって問題無しでしようか!?
11月のチヌ類は3.0匹弱(1人当たり)となりました。このところずっと20~30cm台の小・中型魚が主体ではありますが、40㎝後半~50㎝の良型が数尾揚がったのは先に記した通りです。小型サイズが物の数に入りがたい背景があるため、釣られた尾数としてはずっと上乗せされるはずです。
アジ類は中・小型を主体にそこそこ、といった状況でした。作業場へ向かう通路からアジ類の群れが視認できることもあり、まとまった群れが釣り場周辺を遊弋していることは間違いなさそうです。鵜の大群が飛来しており、鳥付き群としてまとまった魚群の存在を裏付けています。問題は「どの釣り台で何時彼らに遭遇できるか!」に尽きそうです。
アイゴ専門家のシーズンが終了しました。筏の周辺に群れを形成している個体が居るため全く釣れないというわけでなく、落穂拾い的な釣りは可能です。実際、ハンターMさんが比較的大きめを数尾揚げ、なお取りこぼした大きな魚を悔やんでいたのはつい先日のことです。
冬の扉が開いた朝
関東で木枯らし一号が観測されたのは11月7日であったとニュースが伝えていました。この辺りの里山も冬の準備が始まっており、色変わりした木々が散見されます。
真っ赤な色を放つのはハゼ類、オレンジ~薄黄色はナラの類や山桜と凡そ推測できます。常緑樹が優占するこの辺りは森全体が黄や赤に染め上げ冬木立に替わることはありません。塩生植物のハマボウは都会の皆さんに馴染みの薄い樹種と推察しますが、これは薄い黄色に変っており、釣り場から視える山桜のそれと似ています。
先日夜分、夜中に目を覚ましたら「パラパラ・・」という音が聴こえてきました。「一瞬雨かな、天気予報より早い降り出しではなかろうか・・」と窓の外を眺めたところ、それらしい気配はなく、「水分を失って乾燥した落葉樹の葉擦れ、或いはトタン屋根に落ちた葉っぱに因るものだろう・・・?」と判断した次第です。
恐らく葉の乾き具合、形状、重さ、空気中の湿度や落下する場所、季節の進み具合等に拠って奏でる音も違ってくるのでしよう。こういえばかつて、「欅かなにかの落葉が積もった歩道を歩いていた際に“カサカサ”という音がしたな」という記憶が蘇ってきました。
イチョウの枯葉は鮮やかな黄色で異彩を放っていますが、あの葉っぱはスリッピーであるため雨の後などは足元(車の運転時も?)に最新の注意を払う必要ありです。一気に落葉して量が多くなり、しかも腐らないため結構やっかいな存在らしいですね。綺麗なんですけれど。
さて、先月初旬から始まったマガキの収穫作業はようやく半分ほど終了したところです。サイズはともかくへい死個体はここ数年の中では少ないという実感です。水温が下がってきていることから、今後身入みが進むのを期待しています。例年より作業の進捗が遅れているのはやや気掛かりです。