==2024年の年の瀬==

 

みなさんこんにちは。平素は鳥の巣釣り場をご愛顧いただき誠に有難うございます。

季節はすっかり冬です。強めの北風が筏の上を吹き抜けていきます。いつの間にかナンテンの実が赤く色づき、里の冬を彩ると共に野鳥の貴重な餌になっています。冬枯れの路傍は寂しいけれども下草刈りに追われないという開放感があります。

釣り場の水温はコンスタントに20℃を下回り、直近は17℃をベースに上下しています。夏以降は、昨年、一昨年に比べて1~2℃高めの傾向がずっと続いています。

海の色は碧みがかった緑で、透明度は高位となっており、筏の上から海底がくっきり視えます。この時期だけのお宝の景観、これで暖かければ南国リゾートという趣ではありませんか?

12月前半のチヌ類は5尾強(1人当たり)と高い数字をたたき出しました。サイズに拘らなければ何処の釣り台でも “かなり満足~大満足”が得られたのではないかと推察します。

と云いつつも、「全くダメ」と力を落とさざるを得ない釣り台・ハンターもいたので過度な期待感にご注意ください。

また例年、正月をすぎる水温の低下や新しいマガキ垂下ロープ周りに生き物が戻る(?)までの間、魚の喰いが下振れになる傾向があります。

これまでのサイドメニューはオオモンハタの幼魚チャリコが主で、サイズも幾らか大きくなってきました。10年ほど前に多かったベラ類はここ最近全く姿を見せません。

アジ類は中・小型を主体に好調が続いている印象です。“青・赤“混じりでまずまずの状況。”青アジ“は表層近くに、”赤“は底の方を遊弋していることから、素早く底まで沈めるなどさり気ない工夫を凝らし、”赤アジ“を狙っているようです。

かように釣り人の人気は圧倒的に“赤アジ”ですが、“青アジ”を揚げ物にしたらかなりいけました。また、ツミレなども宜しいとのこと。但し、「“青”はウロコを取るのがやや面倒」とベテラン達は申しております。サイドメニューというにはおこがまし過ぎですが、はヒラメや青物になりましようか・・。

アイゴ専門家達は来年に向けて道具の整備と策戦を練っているものと推察されます。

 

小春日和の釣り場沖を機走するヨット(こんな師走日もあった)

 

指折り数えるうちに2025年を迎えようとしています。2024年は能登の大震災と共に始まりました。今年の釣り場は本格的な台風や他の自然災害に見舞われることなく、比較的平穏に過ぎ去りつつあるは幸いです。

個人的な偏見(?)を交えつつ、以下に釣り場で印象に残った出来事を挙げてみました

===2024年釣り場の主な出来事===

・秋季高水温に伴う成長の遅れからマガキ販売が従来の年末から年明けにずれ込む

・チヌシーズンは2022年、2023年期に比べ春先は低調なスタートとなる

・漁協執行部の体制が一新され大幅に若還る

・永年使用された釣り場事務所が経年劣化のため取り壊す

・南海トラフ大地震発生臨時情報発令への対応として釣り場を臨時休業(8月8~15日)

・釣り場旧事務所跡地にウッドデッキが完成、と同時に筏へ下るスロープを更新

・夏季高水温日(≧30℃)が58日に達し(一部推定値を含む)従来記録を大幅に塗り替え

・各地で問題になっているクエタマ(クエとタマカイの交雑種)を当釣り場で初めて確認

・チヌ釣りシーズンは昨年、一昨年に比べ春先が低調、アイゴはシーズンを通じてやや下振れの傾向

・マガキ養殖は昨年の5割増し近く近年では極めて高い生残率を記録、このため関連作業が一週間延びる

 

重ねて今年の皆様方のご愛顧を感謝いたします。どうぞ佳いお歳をお迎えください!