＝＝海辺の日差しは春へ＝＝
平素は鳥の巣釣り場をご愛顧いただき誠に有難うございます。
梅の蕾がほころび始めていました。ここ1，2日は快晴で春の暖かさとなりました。釣り場近傍のビワ畑では袋掛けの最中です。
釣り場の水温は15℃を前後しています。海の色は碧みが強く、高い透明度を維持しております。筏の上から海底が視認でき、海草の背丈が伸びたことが一目で確認できます。近所のベテランが今年初のヒロメ採りに出漁しており初出荷を行ったようです。
2月前半は荒天の日が続き釣りの条件が整いませんでした。そうした中、Y名人が40㎝前後のチヌ類を２尾釣り上げたのはお見事でした。ただ、全般的に魚影は薄い模様で「あのチャリコ達は何処へ行ったのか？」という科白が飛び交っています。今少し水温の上昇を待つ必要がありそうです。
アジ類についても何人かのハンターが竿を出したものの、今年はまだ目立った成果が得られていません。この季節、表層に群れるアユの稚魚は「やや深場に潜ったのではないか」との情報です。
マガキの出荷作業が続く
強い北風が収まり寒さが緩む大潮の日には内湾の岩場に貼りつく人に姿が目につきます。地元で“カキ打ち”と呼ぶ牡蠣採りの人影です。晩冬～春先は牡蠣の味が乗り、加えて潮が大きくなるため絶好の“カキ打ち”シーズンとなります。
岩場のカキは小振りながらも味が濃く、かの有名な的矢カキを凌駕する旨味を感じました（もちろん個人的感想：アジは好みですから）。
昔はあちこちの岩場に張り付く多くの人影があったものですが、近年はめっきり少なくなりました。若い人が減り、また高齢者に対しては「危ないから」とストップがかかることも多いようで、往年のレギュラーも寄る年波に勝てず、爺婆の姿は一人二人と消えていきます。
その“カキ打ち”が終盤に差し掛かる頃合いになると“イソモン（潮間帯の巻貝類）採り”の出番となり、こうして紀南の季節が進んでいきます。この季節、地元の古老と“イソモン”採りの話で盛り上がるのもしばしばです。
＝＝＝養殖場からカキ販売についての御報せ＝＝＝
現在、当養殖場ではマガキの販売を行っていますが、全て予約販売となっております。従って、当日売りは行ってないので、事前（準備の都合上数日前）に予約のうえご来場下さいます様、重ねてお願い致します。周知が徹底しておらず、お立ちより頂いた方々には大変申し訳ありませんでした。