鳥の巣釣り場通信(2026‐16)

===海も猛残暑アゲイン===

 

紀南の西沿岸域は7月からまとまった雨がありません。地域の大型河川富田川も水枯れが認められたとか。ここ3年ほど梅雨~真夏にかけて少雨傾向が顕著です。

釣り場の水温は先月末から再び上昇局面にあり、直近は31.5℃前後で推移しています。微変動を繰り返しつつも漸減下降を期待したのですが、予想以上に反発昇温しました。台風と秋雨前線の南下がどの程度影響を及ぼすか、です。

海の色は湾奥では碧が優占し中~低位の透明度となっています。遠くから眺めると湾奥から湾口に向かって蒼が濃くなっていくのが分かります。

海面に漂うタコクラゲが成長し、その数も増えてきた模様です。筏周りで数匹の遊弋が確認できました。

8月のチヌ類は3.5尾(一人平均)でひと月としては非常に高い値をたたき出しました。この数値は申告数に基づくもので、また母数も大きくなっていますから、個々のチヌハンターはもう少し釣れている感覚だろうと推察します。水の中は圧倒的にチヌワールドらしく、サイズは20~30cm台が主体であるものの40cm超えの良型もそこそこ揚がっています。サイドメニューはチャリコやのオオモンハタの幼魚などで、後者は25~30cmとやや大型化しているようです。

アジ類は情報によると“青”の30cm前後が目立つようですが、反面”赤“が減っている印象です。”メッキ”が少数ながら姿を見せています。

アイゴは両手~両手・両足前後といったところ。全般的には好調と云えそうです。月半ば頃になると例年ならバリコ(アイゴ幼魚)が加わって来ます。

 

残暑の鳥の巣釣り場遠景(海も燃えています)

 

現在太平洋東部に強力なエル・ニーニョが形成されております。通常、エル・ニーニョが発生すると「日本は雨が多く冷夏になる」傾向が強いと云われます。ところが気象庁は早い時期から、海面水温が高いこともあって、「暑い夏になる可能性が高い」と注意を促しておりました。

今夏、北陸から関東以北で大きな降雨に見舞われ、“緊急避難勧告”に相当するレベル5クラスの警報が頻発しています。千葉在住の知人も道路の冠水に遭遇したらしく、「水嵩が増すスピードが速く、あと15分遅ければ放置車の列に並んでいたに違いない」と胸を撫で下していました。

片や西日本は乾燥気味で超高温状態が続き、この周辺も二月余りまとまった降雨がありません。田んぼは水が入らず地面にひび割れが進み、知り合いのミカン農家は「葉が萎びてきているが水取りが間に合わない」と、半ば諦めておりました。

ニュースや番組で報道されるように、雲の通り道にある地域では水の蛇口が壊れた如く溢れ、雲の道を外れた隣接地ではカラカラ天気が続くなど地域差が顕著になっています。こうした国内の状況を鑑みるに、気象庁は長期予報にどういう自己評価を下すのでしよう……?

紀南の狭い地域レベルでも似たような地域差が認められ、雨雲レーザー予想から「一雨来るぞ!」とワクワクしながら待っていても一粒、二粒零れただけでがっかりした経験は一度や二度ではありません。鳥の巣半島はどうやら雨雲から見放されています。我が家の年寄りは「馬の背を境に雨降りが変わる」と表現しておりました。

大雨になるとアンダーパスで車が動かなく事故が増えます。でも車を運転する人間の一人として、水の溜まった道路に突っ込んで行きたくなる気持ちは理解できます。

水没事故を防ぐため水位が高くなると遮断機が稼働して車の侵入を止める仕組みを持った物理センサーや推移を検知して通行止めの表示をする電気センサーの開発なども進められているようです。でもドライバー(+歩行者)が何処まで水嵩があるかわかれば「何とか行けるだろう、エイやっ!」とアクセルを踏む力が緩むのではないでしようかね。

そこでと云っては何ですが、「アンダーパスの入り口付近に川の橋げたにあるような水位を記した表示をつければ一定の効果があるのではないか」と素人は想うわけです。専門家のご意見は如何なものでしよう!?

参考になるか不明ながら、北海道では積雪で道路の幅が分からなくなる対策として路幅を示す矢印状の指示板が設置されています。おそらく雪国では何処でも同じような対策が採られているのだろうと推断します。“縦と横”の違いだけで、これも似たような発想に基づくものでしよう。

鳥の巣釣り場通信(2026‐13)

===運が良い人 vs 悪い人(私的印象論)===   近畿地方の梅雨明けが宣言され、それを待っていたかの如くセミが一斉に鳴き始めました。生物の季節への感受性には人知を超えたものがあります。既に今は酷暑の真っ最中。 台風9号が沖縄南部域に大きな爪痕を残しました。紀伊半島を目指してやってきた台風7号は初期の予想コースより南を通過したため殆ど影響なく過ぎました。それにしても流石のベテラン漁師達、台風の影響を読み切っていたのか、避難してきた漁船の数はいつもの1/3でした。...

鳥の巣釣り場通信(2026‐12)

===海洋浮遊ゴミの自然史(概略)===   鳥の巣半島への入り口に立つハマボウが花を着け始めました。鮮やかの黄色です。 紀伊半島を目指してやってきた台風7号は初期の予想コースよりかなり南を通過したため当地への影響は大きな雨のみで風は殆ど感じられませんでした。それにしてもベテラン漁師達、台風の影響の具合を読み切ったのか、避難してきた漁船の数はいつもの1/3というところでした。流石の経験知、です。...

鳥の巣釣り場通信(2026‐11)

===子供の名前が読めない・・===   里山の緑もすっかり濃くなり初夏の装いに替わりました。道端に名前を知らない野草の小さな花々が散見されます。ネットで検索すればかなり精度高く正しい名前が表示されるそうです。これに対して昆虫は正答率が下がるとか。種類を識別するマニアックな形質が外見だけでは捉えにくいからですね、多分。 先の台風は薄皮一枚で直撃を交わした状況でしたが、予想より被害が少なくて幸いでした。梅農家にはダメージだったかもしれないけれど、米農家からは「水が入って良かった」という声が挙がっていました。...

鳥の巣釣り場通信(2026‐10)

===オキアミの取り柄は釣り餌だけでない===   ツツジの季節が終わろうとしています。ツバキは花柄側を上にして地面に鎮座していると以前記したのですが、ツバキは花弁を上に落下しているものが半数若しくはそれ以上です。ツツジも結構立派な花ですが、花の特性が空気抵抗を受けにくいようです。 釣り場の水温は梅雨明けを彷彿させる暑さが続いたにも拘わらず意外と昇温が抑えられています。夜間に涼しいのがその一因でないかと推察します。と云っても上昇傾向にあるのは間違いなく、直近は25℃をベースに変動しております。...

鳥の巣釣り場通信(2026‐09)

===長期予報は暑い夏とか===   近隣の梅園で収穫作業が始まっています。釣り場への道中でも作業の一団に遭遇しました。最近知り合った梅農家に今年の作柄を尋ねたところ、「良くないなあ~、赤字だわ」と漏らされました。一次産業に難しい時代です。 海へ目を転じれば、“ツメバイ”採りの小舟が目に入ります。有力組合員O氏の小舟も採集物を携え頻繁に姿を見せています。潮の干満が大きいこの季節、組合関係者も藻場増殖関連事業のため岩礁で作業する機会が多くなっています。  ...

鳥の巣釣り場通信(2026‐08)

===自然は時に試練を与える===   里山は新緑に満ち、下草の伸びも日一日です。この大型連休、快晴続きとまでいかないけれど初夏の兆しといって差し支えなさそうです。鳥の巣半島の田んぼは一足早く早苗が出揃いました。 釣り場の水温は20℃を超え、直近は21~22℃をベースに変動しております。 海の色は緑が優占し、透明度は中~高位となっています。今年は水温も透明度もやや高め傾向との感触です。...

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