===長期予報は暑い夏とか===

 

近隣の梅園で収穫作業が始まっています。釣り場への道中でも作業の一団に遭遇しました。最近知り合った梅農家に今年の作柄を尋ねたところ、「良くないなあ~、赤字だわ」と漏らされました。一次産業に難しい時代です。

海へ目を転じれば、“ツメバイ”採りの小舟が目に入ります。有力組合員O氏の小舟も採集物を携え頻繁に姿を見せています。潮の干満が大きいこの季節、組合関係者も藻場増殖関連事業のため岩礁で作業する機会が多くなっています。

 

釣り場の水温は好天が続いた影響もあって25℃に迫っており、直近は24℃をベースに変動しております。朝夕は風が冷たくとも昼間は真夏を思わせる天気です。

 

海面は深い緑を呈し、透明度は中位となっています。透明度の高い紺碧の海は眼福ですが、豊饒を感じさせてくれる緑(碧)にも安心感が湧きます(と云っても、色合いの表現は個人的感覚(社会背景も)が強く表れるし、実は個人でも左右で見え方が違っている場合もあります)。

 

5月前半のチヌ類は1.4尾(一人当たり)で上向き傾向にあります。日毎の釣果に乱高下が認められるものの、全体として中~高位水準との受けとめです。サイズは20~30cm台が主体で40cm級が稀に揚る状況です。

そうした中、ベテランOさんが50cm超を取り込みました。ご本人曰く「人生で最大のサイズ」、とご満悦の様子。もちろん帰路はルンルンだったと推察するのですが、自宅に安着されたかどうかいささか気になりました(長期間ドライブですから)。

ところで今年は早くから小型のヘダイが多い印象ですが、釣り場としては人気の低さが気になります。当地のベテラン漁師は「ヘダイの内臓を抜いた後、ウロコを取らず蒸し焼きにすると身離れが良く味も良い」と申していました。機会があればぜひお試しください。

アジ類は、月初めは20~25cm前後が数尾~数十尾というところでしたが中旬になって豆アジが主役になりました。群れの形成は釣り台を問わない印象を受けます。但し、小さな群れが回遊しているらしく好漁の時間帯は比較的限られている模様。

アイゴはシーズンの走りで片手前後の釣果です。「筏の下で群れを確認」という情報がいくつか入っているため、「これらを如何に釣り揚げるか」という戦いと推察します。

 五月晴れの朝の獲物(アジハンターTさん)

 

昨年、一昨年の5月は梅雨の先駆けとなったように雨の日が多く、一方で梅雨本番の6月に降らない空梅雨となって早々に梅雨明け宣言がなされ、厳しい夏に突入しました。

2026年5月中旬現在、梅雨前線は沖縄方面に停滞し北上の機会を窺っている模様です。この梅雨はインド洋の海面水温と密接な関係のあることが識られています。すなわち、インド洋の海風がヒマラヤにあたって雲が発生し、それらが次第に東に運ばれ、やがて日本に梅雨の季節を招くという構図です。

南アジアから中国南西部及び日本に至る雨雲の通り道では湿潤な気候帯が形成され、地域の植生のみならず人間の社会生活や国民性にも大きな影響を及ぼしています。

かつて同僚の一人が話した言葉が記憶に残っています。東南アジアがまだ貧しかった時代のこと、「東南アジアもアフリカも貧しいけれど、アフリカと違ってアジア地域は食べるものが無いということはなく、貧しさの度合いが全く異なっている」と。

東南アジアの雨季はじめじめとした暑さもたらすけれど、一方で植物を育てる恵みでもあるわけです。また現地の人々は案外雨を嫌がっておらず、雨降りの中を傘もささずに歩いていたし、洗濯物だって取り込まず濡れるに任せている光景をよく目にしました。

今後の長期予報に依れば “梅雨の雨量は平年よりやや多く、夏は暑め”とか。他方、エルニーニョの発生が高い確率で予想されています。通常「エルニーニョの年は冷夏になりやすい」とされています。にも拘らず“今年の夏が暑い”という見通しが堅持されているのは、「近年の温暖化と偏西風の蛇行が相俟って熱い空気が日本列島を覆いやすくなり、結果、暑い夏が予想される」という理屈のようです。

個人的にはギンギンギラギラの、悲しくないのに枕を濡らす暑い夏は得意でした。ところがここ2,3年、突き抜けた暑さに加えて年齢相応に落ちた体力のせいでしようか、夏が過ぎ去るのを心待ちにする老人が一人増えた、と実感しています。

近所に住んでいた年寄りは「こんな寒さ・暑さは経験がない」がの口癖でした。当時は去年もそんなことを云っていたぞよ! 年寄りの単なる思い込み」と想っていたのですが、「あれはある意味、身体からの真実の叫びだったのかも」と想えるようになっています。何となれば暑さ寒さが年々身体に堪えるようになるのですね。

その年齢になって経験しないと理解しずらいことです。そういう意味では医者も患者の本当の辛さを理解できていないように想います。

農業の真似事をしていると漁業者同様に天気に一喜一憂です。そこへ年齢も追い打ちを掛けてきますが、お天道様に合わせてやり過ごすしかありません。

===お願い===

夏になるとサンダルで釣り場に来られる方が増えます。サンダルは滑りやすくグリップも効きにくいうえ裸足では怪我をしやすいため釣り場への入場はお断りすることになります。ご注意ください。