=季節は廻る、時代も巡る=

 

みなさんこんにちは。平素は鳥の巣釣り場をご利用いただき有難うございます。

晴れた日の空は高く湿気を吐き出した風が心地よさを感じさせる、野外活動に最適な時期です。

今月から消費税が上がりました。大きな買い物から縁遠い私など値上げは殆ど意識外ですが、街場の消費マインドへの影響は多少気になります。カード払いに対する2%還元やポイント付加などは精神的に疲れるため、可能な限り現金主義を通すつもりです。世の中の動きに呼応し、釣り場の入場料もひっそりと(?)値上げに踏み切らせて頂きました。「その分、釣果の面で“勉強“させて頂きますから!!」、と胸を張って申し上げられない心苦しさが残りますが、諸般の事情に鑑みご理解いただけますようお願い致します。年間パスの値段は据え置きですが、常連さんの中には「仕事場でなく釣り場に向かってしまう」と危険を予知し、ニコニコ現金払いを堅持する方もおられるようです。 (*)近頃なら“サービスする”の意。

釣り場の直近の水温は26~27℃で推移しております。これはほぼ平年並みといえます。9月のチヌ類の釣果は1.6尾(一人当たり)でした。チヌハンターに限れば比較的好漁を実感されたはずです。その他、20㎝前後のアジ類が数匹~数十匹、時には爆釣と乱高下の状況にあるほか、チャリコ、カサゴ数匹といったところです。アイゴはハンター達の地道な挑戦が続いているにも拘わらず数尾程度と低調です。シーズンの終盤に向かっている中にあってこの先の復調は難しいかもしれません。

さて、オールド世代の生活感覚は、「暑さ寒さも彼岸まで」ち言われるように9月下旬は半袖から長袖へと衣替えをする目安の時期でした。今年の長引く残暑からもわかるように、年々秋が短くなっている実感が強まります。令和世代は、「9月は残暑が厳しく半袖の季節」という認識に替わるかもしれませんね。

鳥の巣釣り場:初秋(?晩夏)ある日の夜明け

 

やや飛躍しますが世代間の認識のズレの一例として、ある深夜番組で「昼過ぎと聞いて、どの時間帯をイメージするのか?」、という話題が採り上げられていました。我が感想は「分かり切った事柄、論議の余地は無し!」でした。ところがあにはからんや、年配世代は「ほぼ12時過ぎ」と受け取るのに対し、若い年代では「13時頃」と捉える人が多いのだそうです。これでは時間を指定しないと行き違いが起き、ビジネスや人間関係に影響を及ぼします。何しろ私など10分以上待つのは御免ですから。

言葉が時代と共に遷り行く身近な事例をみると、”魚“は古くは酒肴の“酒魚(さかな)”で、単に魚類一般を指し示すようになったのは江戸時代以降のこと、そしてその流れは関東から西国に広がったらしいのです(論創社:これが日本語(小山鉄郎))。私が子供の頃、“さかな”のことを“うお”とか“いを”と言っていた記憶が残っています。現在でも“魚河岸”や“魚市場”などにその片鱗が残っていますね。念のため自宅の後期高齢者に尋ねたところ、半世紀前には“うお・いお”は既にお年寄り世代の言葉だったそうです。