=2018年の年の瀬の釣り場から=

 みなさんこんにちは。平素は鳥の巣釣り場をご利用いただき有難うございます。

 12月初めに襲来した遅めの寒波以降、季節は明瞭に冬モードへと突入しました。強い北西の風によって筏周りの海面に立った風紋が次々に風下へながされ、水面に複雑な模様を描き出します。海表面は、感じるけれど見えない風の動きを可視化するモニター画面です。釣りには不向きな海象条件ではあっても、自然が創るダイナミックな光景を垣間見る瞬間といえます。一方、里山へ目を転じれば極めて控え目に色づいた木々が散見されるのみ。彩に欠けても、これが紀南地方の冬景色。

 大陸高気圧の南下に伴い釣り場の水温も15℃を下回る日が出てきました。釣り場は大物狙いには厳しい状況ながら、ヘダイ、チャリコ等で退屈しない程度の釣果は見込めています。アジは昨年のコンスタントな高止まりには及ばないものの、筏周りにはアジの群泳が散見されます。実際、30cm越えの良型のアジを含めクーラー満載の好漁に遭遇する日もあります。そんな幸運と穏やかな天候に恵まれたある日のTさん、早々と竿を収め「ネットに投稿を・・・!」と控えめな一言(??)を残し、年季物のクーラーボックスを載せた(わりと新しい)軽トラが走り去って行きました。

 

 師走ある日のTさんの釣果:良型の青アジが満載のクーラーボックス

 さて、今年もいよいよ押し迫ってきました。年齢と時間感覚の関係は昨年末に書き連ねた(釣り場通信2017-23:アーカイブ消失)ので繰り返しません。正月に昔ほどの改まった気持ちを覚えなくなったとはいえ、気分を新たにするには良い機会です。敢えてドラマティックに言えば“平成最後の年越し”、今年1年の釣り場のご愛顧を感謝すると共に穏やかな新年をお迎えくださるよう祈念致します。

===お知らせ=== 

 養殖場(=釣り場)ではマガキの販売中です。販売価格は昨年の据え置き(Lサイズ;80円、M:50円、S:30円)ですが、現在は在庫の関係でMサイズ主体の販売です。

 当漁協が提供するのは産卵を経験していないバージンオイスターで、旧知のベテラン養殖研究者の評価は、「新庄マガキは広島産に比べると幾分身質が柔らかく塩味が濃い」でした。さて皆様はどう判定されるのでしよう?また、ヒオウギも限られた数ですが販売(Sサイズ:100円)しております。

 不明な点は釣り・養殖場宛てお問い合わせください(☎0739 24 2761)。

 2018年産のマガキの収穫作業(一個体ずつ掃除、サイズ分別を行う。