=2019年初春の釣り場から=

 みなさんこんにちは。平素は鳥の巣釣り場をご利用いただき有難うございます。

 鳥の巣半島のビワ畑では実の袋掛けが始まりました。年の瀬は正月に引っ張られ、年明け後は背中を押される如く、あっという間に時間が流れます。今年は元号替わりを近々に控えているためスピード感が倍増するようです。

2019新春の鳥の巣釣り場朝景

 釣り場は年末に襲来した寒波で水温が下がり15℃を下回った状況が続いています。12月のチヌ類は月間平均で1.5尾(一人当たり)でした。年明け以降、北西の強い風と相俟って“静かな出足”、有体にいえば“もう一つパッとしない”漁況です。そうした中で20~25㎝のアジ(アオ主体)が揚がるのは微かな救いです。どうした具合か、最近は養殖かごの網目に突き刺さったアジも数匹確認されました。

 一方、大方の本命チヌはと言えば、新年早々に来場されたTさんが、ご本人曰く“リールの調整ミス”で今年初となるはずであった大型のチヌを取り逃がしたとのこと。釣り場にとってもこれは痛手でした。釣り場近傍では盛んに狩りをする鵜の姿が見られるので、魚はいても釣果に結びつき難いのが実態ではないかと推察します。

 釣り場に現れた鵜の群れ

 さて、昨年末より釣り場(=養殖場)ではマガキの現地販売を実施しており、現在は小型のSサイズ主体の販売(30円/個)になっています。殻が小さく頼りなげに見えてもそれなりに身が入っているというのが試食した印象です。

 今から40年も昔の話です。有明湾沿いの道路を走っていると小さな“つぶりガキ“を焼いて提供する簡素な”カキ小屋”を数多く目にしたものです。その中の一軒に入り、煙と牡蠣殻のはぜる音、殻と身の熱さを堪えながらホクホクを口に運んだ記憶が蘇ります。子供の頃、冬ともなれば内の浦湾周辺のあちこちで焚火が炊かれ、運が良ければ焼きガキにあり付けました。これは季節限定の特別のご馳走でした。そして今でも香ばしい焼きガキが一番と確信しています。

 これも旧い話ですが、養殖ガキで有名な的矢湾の養殖施設を見学したフランス人が生カキ100個を試食(いくら何でも多すぎるが)したと当時従業員であった友人が話していました。生ガキなら私は2.3個で充分。一方、私の周辺では酒蒸しの人気が高いようです。カキ料理に合わせるのは白ワイン? でも、私は頑なに赤ワイン党です。心地の良い音楽と気の置けない相方も・・あれば最高ですね!