=カニにも色々あるけれど・・=

 

みなさんこんにちは。平素は鳥の巣釣り場をご利用いただき有難うございます。

下草は冬の準備を整えた模様。常緑樹が優占する山里にも微かな紅葉現象が認められます。

水温はここしばらく22~23℃を前後しています。湾奥水は紀州ブルー、海底を望めるぐらい高い透明度となっています。支笏湖に匹敵とは言い過ぎかしら。この季節に数日だけ見られるお宝現象と云えます。釣りには不向きとのご意見がありましょう。一方、海中展望を希望される“なんちゃって釣り行”には貴重な機会であります。

11月前半のチヌ類は1.9匹(1人当たり)となりました。日によって釣果が乱高下する印象です。昨年、一昨年、この時期には小型のヘダイが数多く釣れたのですが今年はチヌの方が多くなっています。サイドメニューとしてマダイ、タカノハダイ、サンバソウ、その一方数年前によく見られたベラの類がここ2,3年姿を見せません。

アジ類は“赤”と“青”交じりではありますが、まあまあの水準です。但し、群れの来遊時間が決まっていないため、タイミングを掴めるかどうかが釣果を大きく左右します。小型のアジを餌に大物に挑戦中のN氏は連日返り討ちの状況ですが、極まれには幸運に巡り合えるため「止まらない 止められない!」心境と見受けられます。

アイゴシーズンに有終の美を飾るべく奮闘を続けていたNプロ、過日はチヌハンターが苦戦するなか両手両足に迫る数をギョギョッと釣り上げ、悠々と帰途に就いた模様。アイゴは海中生活において収穫優先、チヌなどに比べて視覚に頼っていないのかも・・・?

 

小雨の中のカラスのカップル

日本海沿岸地域はズワイガニのシーズンとなりました。先日行われたある初競りで500万円(一匹)の高値が付いたとか。秋から冬の日本海は荒れることで知られています。その高波の海に繰り出し深海に生息するカニを獲る命を懸けた漁だから、その過酷な労働に見合った報酬は当然のことです。しかしご祝儀含みとは言いつつも庶民感覚では実感が湧かない遠い世界の話。ある種の宣伝投資と云えば見合うのかしら。

多くの水産資源の例にもれずズワイガニ資源も低位水準にあるため世の中に流通しているのは近縁種のベニズワイガニの方が多いのではないでしようか。もっとも、この代替開発されたカニもお高いことに変わりはありません。獲る労力はズワイガニとそん色ないはず。

片や我が漁協の主力商品「タイワンガザミ」漁は、夜間に活動するカニを狙って夕方に底刺し網を投入し、翌朝網を引き揚げる比較的手軽な漁業形態です。販売価格はせいぜい数百円(一匹)です。

この圧倒的な差は漁獲努力量や味の違いというよりブランド力も差と考えられます。資源量や供給量に限りがあるが、「そこでしか味わえない」何らかの付加価値をつけるのも一考です。

カニ好きの中には「カルシウムが摂れる」と云って殻をせっせと口に運んでいる方がままおられます。エビも同様です。ところがどっこい、ズワイガニやエビの殻はアミノ酸の一種で人間が消化できない成分です(腸内の掃除ぐらいには役立つかも・・)。そうは言っても「捨てる神があれば拾う神あり」で、大量かつ安価なズワイガニ類の殻は人間の身体との親和性が良く医療用の糸の製造に重宝されています。かつて個人的にもお世話になりました。

ところでその筋で有名な”Intel Crab”という名のカニがあるそうです(A紙情報)。これはR国の戦闘行為を暴きネット上で公開している“探偵カニ”の類ですからもちろん口に入れられません。R国にとってはそれ以上に目の上のたんこぶ、「喰えないやつ」ということになるのでしよう。