=さまざまな旅立ち==

 

皆さんこんにちは。平素は鳥の巣釣り場をご利用いただき有難うございます。

潮の干満差が大きくなるこの季節、天気に恵まれた大潮時は磯遊びに嵩じる人影があちこちの泥岩山脈で見られます。磯への立ち入りに厳しい制限を設けている漁協もあるようだが、これまでのところ我が方は「節度をもって愉しむのは差し支えない」と鷹揚な立場である。

海水温は乱高下の傾向が認められるものの、基本的には温みつつあり、直近は18℃前後で変動しています。海の色はグリーン系で、透明度は釣り場としては中位程度です。但し降雨の後の晴天時は植物プランクトンが増殖しており、薄い着色現象が認められます。これと紛らわしいのは汀線際に顕れる赤い変色水です。これは強い陽射しによって海藻から溶出した色素に因るもので、この季節に特有の変色現象です。海面のあちこちを寿命が来て脱落した藻が漂い、一部が筏周りにトラップされています。これらは時に釣りの邪魔になると不評です。

4月前半のチヌ類は0.9匹(1人当たり)でした。4月に入って中・小型サイズが減った一方で40㎝超えの良型が増え、中には50㎝超えも散見されます(これまでの最大はBさんの54㎝弱)。今はどの釣り台でもそこそこ釣れる印象です。ただし左翼側は右翼に比べ魚の種類が限られる傾向が認められるので、釣り台を選ぶ際はこの点にご留意下さい。

アジ類は低水準が続いています。近隣で爆釣との情報があり、「あわよくばお土産にアジを!」と目論むYさんもめっぽう苦戦中で、「いつも一匹しか釣れない」とボヤくことしきり。そうした中、あるチャレンジャーが「筏周りに群れている小アジをタモ網で掬って南蛮漬けにした」との未確認情報が入っています。

アイゴに関して「良型数匹の群れが筏周りでみられる」との目撃情報を発信したところ、Nプロも道具のテストを兼ねて初登場。超ベテランのキャリアの中で最も早い時期の竿入れだったとか。にも拘わらず幸先の良い初日となったようです。植物の開花に倣うかのように海の中の季節も巡りが早そうです。

その他、Mさん及びそのグループがスズキで釣果を挙げました。ご本人曰く「人生最高!!」とか。今後は持続的利用の観点にもご配慮を!

コウイカ類(カミナリイカ?)の甲(遠い祖先の貝殻の名残)

小学校から続く坂道を下校のちびっ子たちが駆け下りてきます。身体に比して不釣り合いに大きいランドセルは新入生で間違いなさそう。一見か弱そうでも彼らの運動能力には侮れないものがあります(ランドセルがパワーを与えているわけでもなさそうだけども)。こうした光景を見ると気になるのが、鞄メーカーが謳うところの“天使の羽”。あれは厳密には何を指しているのでしよう? つまり、直截に“ランドセル=天使の羽”、それとも子供が“天使”でランドセルが“羽“を暗喩・・・(前者の可能性が高そうだけども、後者も在りそう)。

今春の新発見の一つは、遠回りの狭い旧道を自転車で通学する女子中学生グループの存在です。前に触れたように遠回りの狭い旧道を使う女子生徒はこれまで殆どいなかったのです。それ故に彼女らの新しい行動様式がいささか興味を惹きます。

自転車の運転者にヘルメットの着用が努力義務化されたのはこの4月のことでした。地元の中学生は従前同様にヘルメット姿ですが、高校生は性別に関係なく着用していない生徒が殆どです。「ファッシヨナブルでない」ということでしようね、恐らく。

花散らしの雨の日。朝早い道路面には桜の花びらが敷き詰められていました。釣り場から遠望される里山の若葉がまぶしい季節です。荒井(=松任谷)由実は「木漏れ日は自然からのメッセージである」と云いました(「やさしさに包まれたなら」)。齢を重ねた年寄りも木々の間を抜けてくる柔らかな日差しに爽快感を覚えるが、これがニューミュージックのアイコンのそれと同じものかどうかわからない(感度はずっと悪く言葉に変換されていないとしても)。