=ただ今成長中=

 

 皆さんこんにちは。平素は鳥の巣釣り場をご利用いただき有難うございます。

梅雨前線が上下動を繰り返し、動きに応じて降雨帯が動きます。昨今は深刻な被害を及ぼさないと梅雨明けを迎えられないパターンが定着しているため、大きな雨は何かと心配が募ります。しかし台風2号以降まとまった雨が無かった当地では水田に潤いが戻り、今のところ慈雨となっています。

海水温は昨年より1~2℃高めで、直近は27℃前後のせめぎあいが続いています。海の色は綺麗な紀州グリーンでしたが、月初めの降雨が幾らか透明度の低下を招きそうです。近年の傾向として、朝方の透明度は比較的高く、潮が動くと幾らか低下するように見受けられます。

6月のチヌ類は1.0匹(1人当たりの暫定値)でした。中小型(20~30㎝台)が主体の中、40㎝超の良型もしばしば揚がりました。釣り場としてはアイゴ及びアジ狙いの方が増えているので数字として過小評価になっていますが、チヌハンターに限れば2~3匹以上(1人当たり)を釣り上げている印象です。サイドメニューとしてグレを筆頭に、チャリコ、ガシラやアジなどが挙げられます。

アジ類は日毎の変動が大きく、現在はやや下振れの傾向が見受けられます。好調であった豆アジも群れが小さいためか釣れる時間が限られ、やや中だるみ傾向が窺えます。こうした状況を受けて豆アジハンターN氏の待機時間が長くなっている一方、”シオ”や”セイゴ”を取り込む誤算(?)もあるようです。

アイゴは過日、これまでの釣り人生で最高の60尾超(一日あたり)を記録したN名人(10段)が特筆されます。何処まで高みに登るのか・・・、スーパーサイヤ人の如く限界が見えません。これをベテランTさんが追走し、アイゴ釣りは両名が牽引している状況です。そうした努力(?)もあってか、アイゴは引き続き好調と申し上げて差支えなさそうです。

一方で、釣り場全体に子サバの集結し、「本命の釣りの邪魔になっている」と嘆きの声が届いています。

 

 夏至の朝の釣り場(2023年)

 

 近頃、生成AIに関する記事やニュースを眼にしない日はありません。使用事例を目にする機会増えてきました。仕組みは、事前に取り込んだ莫大な情報を基にアルゴリズムに従ってもっともありそうな回答を創り出しているとのことですが、木で鼻をくくったようなものから「オ~、何と気の利いた・・・」と感嘆するような回答まで様々で

 そして、どんな質問に対して面倒臭がることなく、アウトプット(出力)にもためらいや気遣い、照れや感情の高ぶりも無く淡々と仕事をこなすのがすごい点です(個人として本格的に使ったことはありません、念のため)。

 良い回答を引き出すには「質問の仕方が重要」で、もっと大事なのは「アウトプットの使い方」と云われている。人間側のリテラシーが肝であるというのは御尤もであるが、特に後者についてままならないのが人の性である。

  農家仕事を継いだおり、慣れない農機具の操作に苦労した。その際、あるベテラン農夫から「機械は人を観るから」と云われた。これには修理の技術屋も頷く。確かにその通りなのだろう(オペレーターの癖だってついているから・・・・)。小さな個人的体験から機械はあなどれないと体感できた。

  ひどく悩んだ場面行き詰った局面ではブレがなく力強いAIのご託宣はある種の宗教の教祖のように心強く感じるかもしれない。ワラにもすがるという状況下で心を奪われ、AI教のような集団が産まれる可能性だってあり得ます

 世の中ではロボットのペットは世話が楽で癒しになるという理由から一部で根強い人気を博している。車やバイクの愛好家にとって愛車は単なるなる運搬手段以上の存在になっているはず。そして日本社会では宗教的な縛りが薄い分、機械に感情移入するハードルが低い可能性がある。但し、リアルな人間の営みが最高かといえば、そうでもなく、国会などの政府答弁感情を感じ取れず(何のとは言いませんが)スイッチを切りたくなる人は多いのではなかろうか。

 AIは山のものであろうし海のものでも有り得る。誰もが強力なツールと認識する一方で、山の高さ、海の深さが読み切れない。相手が優秀過ぎるだけに、我々の将来に対する懸念や脅威を感じる所以がそこにある

  ところで人間(又は生物)の思考法とAIが回答を導き出す手法のどこが違うのかよくわからない。うがった見方かもしれないが、宇宙を構成している元素と物理法則は同じだから、生物だけが特別な信号伝達法を採用しているとは思えない。

 そのうちAIを教育するメンターAIさえ出現するだろうし、ある日、SFの世界で当たり前となっているアトムやウランのように感情を持ったロボットが突然生まれても不思議でない。「忘れないで、僕も居るから~!」とドラエモンの声が響く・・・。

 先ごろA新聞に掲載された東畑開人のチャットGPTに関する論考が面白く感じられました。AIを巡って侃々諤々の議論がしばらく続くだろうけれど、それが生みだされる前の世界に後戻りすることはないはずである。それが人間だから。

  急速するAIに進歩するAIを横目に、鳥の巣のアイゴハンターも密かに前進しているのでありました。