=夏をご安全に=

 

皆さんこんにちは。平素は鳥の巣釣り場をご利用いただき有難うございます。

梅雨明けが視野に入ってきました。梅雨前線が大暴れしないと季節が遷り替らないパターンが常態化してきました。被災地の住民からは「こんな雨と水嵩は初めて」と云う声ばかりです。

鳥の巣半島へ向かう道路の起点付近に準絶滅危惧種ハマボウの木が立っています。この辺りではわりと大きな部類で、一面の枝を覆うように花を付けだしました。咲き始めは鮮やかな黄色をしており、散り際が近づくとオレンジがかった色合いに変ってきます。ハマボウを見下ろす崖にはサルスベリが赤い花を付けています。

海水温は28℃を超えてきました。海の色は綺麗な紀州グリーンに少し青みが加わり、透明度も幾らか上がってきた印象です。但し、先に述べたように午後になってくると透明度が極端に落ちます。

「近年、海の色にプランクトンに起因すると考えられる顕著な変化が起こっている」というちょっと気になる米国の研究機関による報告が最近のネットニュースにありました。また、この現象に関係しているか否か不明ながら、海の酸性化に伴って海水中のカルシウム量が減っており、「貝殻を形成する生物(例えばクリオネなどもそうです)に深刻な影響が危惧される」との声が挙がっています。身近では、アサリ幼生(恐らくホタテやマガキ幼生も)の発達障害なども心配されるわけです。

7月前半のチヌ類は0.2匹(1人当たり)でした。過小評価された暫定値とはいえ、今の時期としては相当低い数字であると云えます。また魚体も中・小型(20~30㎝台)で良型にはなかなかお目に掛かれなくなりました。珍しくボウズで帰宅途上のベテランAさん曰く、「異常気象のせいだよ!」。素直に頷きたくなりますね。サイドメニューとしてグレを筆頭に、チャリコ、ガシラやアジなどに加えてオオモンハタの(やや成長した)幼魚が挙げられます。

アジ類は日毎の変動が大きいものの、幸運日に当たれば2,30尾を持ち帰っております。魚体もやや大型化している印象を受けます。

アイゴは、直近の傾向としてやや下振れの印象です。「スタートダッシュからこれまで釣り過ぎたのでは?」との問いかけに対し、「いや、姿を見せているのに喰いつかない」という名人の言があったゆえ、局面が変わる場面もそう遠くなさそう。名人たちの奮起に気合するところです。

 

海の表情が読めるか・・・?

 

  本格的な夏を迎えようとしています前にも記したように、我が家では暑さを乗り切るため紀州粥が不可欠となっています。最初の一膳は、居酒屋に入って「先ずビール」というあの感覚に似ているかも。それから冷蔵庫にアイスは欠かせない一品ですし、スイカ(マクワウリでも可も)が入っていれば心豊かになります。もちろんB酒の一杯は一日の終わりを愉しくしてくれます。

  例年、夏の釣り場で体調を崩される方が数名おられます。この時期、普段海に親しまれな方々も南風に誘われて海や山に繰り出します。

 “耳にタコ”の類かと想いつつ、夏の釣り場でご留意戴きたい点を幾つか挙げます。「涼しい風が吹き渡る海上で釣りでも・・」との目論見も有ろうかと存じますが、夏の暑さと揺れる筏は想像以上に体力を消耗させます

鳥の巣釣り場は陸上から歩いてアプローチできて手軽とはいえ、実態は船で渡る海上の釣り筏と変わりません。従って、施設や安全面で一般向けレジャーランドとは異なる厳しさがあることをご理解下さい。

 釣り場の服装として:

 半袖、短パンでの入場は可能な限り避けて下さい肌に刺さる真夏の直射日光は極端に体力を奪う上、怪我の危険が格段に増します。最近も腕に釣り針が腕に刺さって抜けなくなった事故が発生しました。この案件では、我慢強い人だったこともあって現場レベルで何とか切り抜ました

 気温上昇と共に増えるのがサンダル履きです。サンダルは足(と脚)に力が伝わりにくく、汗や海水で濡れるとスリップし易くなります。低潮時、釣り場へ降りるスロープは傾斜がついて危なくなるほか、通路の渡り板から釘が飛び出している、板の隙間が空いていたり端板が浮き上がっている等のプチ危険箇所が多々あります。

 海面から反射する紫外線油断できない危険因子です。長時間、水面を見続けていると眼が炎症を起こす場合があります紫外線は眼病の遠因となるので、可能な限り防止対策を採った方が良いでしよう。

  さらに一点。夏に限ったことではありませんが、納竿時に釣り台の上を十分に洗浄するようお願いします。汚れた釣り台には折角の気分も台無しです。また、夏場はアシナガバチが処分忘れの釣り餌を糧に、筏の上で巣をつくり、このハチに刺される事故が発生しております。付け加えれば、忘れ物の無いよう十二分に確認を! 

 さらにさらに、この夏最初の「釣り場でサメらしき影」との情報が入ってきました。基本的に狂暴な種類ではありませんが、サメはサメ。暑さと共に十分ご注意下さい。