=歌は世につれ・・・ 彼が残してくれたもの=

 

皆さんこんにちは。平素は鳥の巣釣り場をご利用いただき有難うございます。

日に干した布団がご馳走になる季節です。事務所から望む里山のあちこちが薄黄色に替わってきました。海に目を転じれば、シラスの船曳船団が田辺湾奥深く入り込む光景がしばしば観られます。

釣り場の水温は緩やかな下降傾向を示しており、直近は22~23℃台で推移しています。透明度は青みが入りいくらか~かなり高めに転じたように見受けられます。

10月のチヌ類は1.5匹弱(1人当たり)でした。肝心の獲物は20~30㎝台前半の小型サイズが主体となっており、チヌハンターの満足度は低いように見受けられます。が、ごくごく稀には40㎝超えが姿を見せていますので「あきらめずに!」という一言に尽きます。サイドメニューはお馴染みオオモンハタの幼魚、チャリコやアイゴに木っ端グレ、カワハギ類となっています。

アジ類は沖合側の釣り台で小アジ類を主体にまとまった数(うち1~2割ぐらいが大きめのサイズ)が揚がっています。これらは回遊している小群と推察され、釣果は日毎並びに何回か訪れる日変動に左右されています。あわよくば、ついでに大物をと狙っているアジハンター達がしばしば良型のセイゴをゲットしました。先般は、N氏が人生最大という良型のスズキ(=ヒラスズキ)を釣り上げております。但し、こちらも運試しの一面が濃厚です。

アイゴは水温の低下が影響してか、やや低調かもしれません。しかし魚運に恵まれればそこそこ釣り上げているようですし、昨年は11月に入ってからも爆釣に近い日が何日かありました。目下トップ2がしのぎを削っています。シーズンの終わりが視界に入り始めておりますが、最後まで辛抱強くチャレンジして戴ければ、と想います。

 

 田辺湾の珍味ノコギリガザミ(=マングローブ蟹)

 

このところ芸能関係者の訃報が続いています。夏の暑さが残る先日、国内を駆け巡った谷村新司のニュースもその一つでした。アリスとしてデビユーしてから半世紀、日本の歌謡界を牽引し、音楽史に確固たる地位を築いたミュージシャンでした。ニュースの扱いからもそのことが窺えます。

我々世代には「アリスと共に時代を過ごした」というファンが多くいます。ほぼ同時代で活躍しているユーミンやサザンなども素晴らしいけれど、アリスのメンバーには庶民的な面での親しみを感じました。(大きな勘違いかもしれないけれど)多少とも話し相手を務めてくれるのは彼ら、かなと。関西的なサービス精神のせいもあるのだろうか・・・??

音楽家谷村新司が世に送り出した諸々の楽曲の中で、何故か“別れの場面”を綴ったものが印象に残っています。作詞家としての感性もあるのだろう・・(と糧に判断する次第)。何れにしても昭和(&平成)歌謡の名曲として記録・記憶に残るものは多いはず。

つい先日、アリスのメンバーが揃って音楽活動50周年を記念する追悼番組がN○Kで流されていたのを観た方もおられるはずです。TV画面の向こう側に並ぶメンバーの容貌や佇まいには、確かに永い月日が流れたことを如実に顕わしていました。何故か近頃は往年のスター達の今日の姿を目の当たりにすると寂寥感が募ってきます。窓ガラスに映る自分の姿に「これがリアルな現実??」と驚かされたり、がっかりさせられたりもしているから。

ところで画面に映る谷村新司のバイタルエネルギーが何故か他のメンバーに比べて弱い印象を覚えたのです。ニュースを受けた後付け的感想と云われるかも知れないけれど、あるいは以前より身体に不調を抱えていたのかもしれないと・・・。

ふと思い立って近くの砂浜に「Bye、Bye、Bye・・」と小さな文字を遺した。カラオケでしばしば世話になったフレーズは既に浪で消え去ったが、彼にはそのような歌詞の作品もあったのです。

お報せ:

当養殖場(=釣り場)では11月6日よりマガキの曳き揚げ作業を始めます。作業は一月近く掛かる見込みで、進捗に伴って利用できない釣り台が出てくるほか駐車場の混雑が予想されますが、何卒ご賢察いただけます様お願い申し上げます。