==梅香る季節へ==
みなさん、こんにちは。平素は鳥の巣釣り場をご愛顧いただき誠に有難うございます。
先日の強い寒波の襲来で紀南地方も凍れました。それでも季節は動いており里の梅が咲き揃いつつあります。概して今年は暖かいというのが一般の受け留めのようです。地元の梅関係者が「梅の花が早い年は不作」と話しておりましたが、さてさてどういう結果になるか・・・。
釣り場の水温は先述の寒波の南下時に今冬最低の12℃まで下がったものの概ね15~16℃をベースに微変動を繰り返してきました。高め傾向の気温に反し、水温は昨年に比べてやや低めで推移しています。
透明度はプランクトンの大増殖に伴う赤潮のため月半ばの透明度が大幅に下がっていました。比較的長く続いた赤潮ですが、月の終わりが見え始めた月末になってやっと収束の気配がでてきました。昨年末に発生した赤潮と関連がありそうです。なお、当場で飼育販売している“マガキやヒオウギガイの毒化を誘発するプランクトン種ではない”という報告を受けております。透明度も現在はほぼ平常に戻り、冬らしい”やや良”という状態です。
1月のチヌ類は1,2匹(1人当たり:暫定値)となりました。サイズとしては引き続き小・中型が主体ですが、ここにきてやや大型化の傾向が窺えます。サイドメニューは引き続きチャリコやタカノハダイといったところです。
アジ類は湾内を回遊している青アジの群れがくれば一時的に釣果が見込める状況です。先日も何かに追われて浮上した群れを狙ってカモメが降下を繰り返す“喰う―喰われる”のドラマの現場を目撃しました。海の中でも同じような闘いが繰り広げられていたはずです。
滅菌水槽で販売を待つマガキ
最強クラスの寒波の襲来で鳥の巣半島で小雪が舞いました。うっすらと一面に雪をまとった昨年ほどではないものの北国の風情を感じさせられました。そうした中、ウが筏周りで採餌の為潜水を繰り返していました。水の中は15℃近くあるとはいえ陸上は0℃近くです。水にぬれた身体を寒風が吹き抜けると体感温度は如何ほどになるのか・・・、観ているだけど怖気づきます。彼らの防寒対策はどうなっているのかしらん。
寒気の南下で日本海側や北海道でまとまった雪が降り、関が原周辺では大量の積雪によって交通渋滞が発生したことがニュースで伝えられました。近年よく聴く“日本海寒帯気団収束帯(JPCZ)”の影響とされます。
若い頃に北国で生活した経験がありますが、(スキーをしない身にとって)雪はなかなか厄介な存在でした。雪道の運転はタイヤを滑らせないことが一番で、最も気を遣った点でした。その対策の一つがタイヤの接地面に金属のピンを打ち込んだ冬タイヤ(=スパイクタイヤ)と呼ばれるもので、とりわけアイスバーンで威力を発揮しました(今はもう製造されていないはず)。
一方、積雪の無い露出路面ではアスファルトを削るため環境汚染が問題となり今はご存知のスタッドレスタイヤに置き換わりました。ただ、雪道のグリップはスパイクタイヤには劣りました。私も早朝の交差点で停止できずに正面の雪壁に突っ込み肝を冷やした経験があります。
また、坂道発進の際に空回りでもさせようものなら悲劇の幕開けとなり、後ろから押してもらうという幸運に恵まれなければ平坦面まで戻ってやり直すしかありません。 こうしたことから峠越えや雪の深い地域を走る場合、特に大型車はチェーンを併用する場合が多かったと記憶します。坂道では前の車がスタックしても避わせるよう車間距離に注意を払ったものです。
紀南地方の海岸縁で雪が積もることはめったにありません。従って雪道を運転した経験をもつドライバーや冬タイヤ(及びチェーン)を装備している車は殆どないはず。にも拘わらず薄っすらと雪が積もった路上を車が走っているのを観るのはわりと普通で、私などは密かにドライバーの勇気(?)に驚愕している次第です。
こうした事情でも大事故に至らないのは降雪量が少なく、気温も高いため路面が圧雪やアイスバーン状態にまで至っておらず、轍を利用すれば何とか車を走らせることができる、という微妙な幸運がなせる技でしよう、恐らく。
北国から瀬戸内海沿岸の地方都市に居を移した際は雪道運転から解放された大きな安堵を覚えたものです。最もこの地でも年に1,2回は結構な積雪に見舞われたのですが、以前のことを想えば「懐かしい、俺に任せろ」ぐらいの感覚でありました。
とりとめのない話で収束しなくなっています。雪道は南国のドライバーが感じている以上に危険です。まだまだ名残雪も降ります。くれぐれも慎重な決断と振る舞いを願う次第です。