鳥の巣釣り場通信(2026‐04)
===年齢を重ねるほどにやせ細る感性かな?===
里山にうっすらと赤みを帯びた紋様が現れだしました。山桜の花芽が膨らんできているのでしよう。水仙はそろそろお仕舞になり、一方で椿の花が人目を引きつけます。またエンドウの類もぐんぐんと成長してきました。鮮やかな黄色の花を着けます。春は黄色の花を着ける植物が多い気がします。
釣り場の水温は一時20℃に迫ったのですが、直近は17~18℃をベースに上下しています。20℃といえば4月半ば頃の水温レベルですから少々焦りました。それでも通年より2℃前後高めとなっています。
透明度は水温の昇温時時に合わせて高くなったものの、その後はこの時期らしい中位レベルに下がっています。”高水温=高い透明度”のパターンから沖合系水の不定期的な湾内への流入が考えられます。
2月のチヌ類は寒波と荒天で釣りには厳しい条件の日が続きました。しかし月末になって50cm前後の良型がポツポツと姿を見せるようになり、シーズンの到来を予感させます。水温は変動を繰り返しつつ長期的には上昇傾向にあるため希望をもって状況を眺めています。
アジ類は25cm前後のサイズが集まっているようです。数を揃えるのが難しいまでも良型が数尾程度の釣果は期待できそうです。
メジロらしき大物が筏を掠めて泳ぎ去る様子がしばしば目撃されており、実際数匹の釣果情報も挙がっています。ただ大物を取り込むには間髪を入れず合わせることが肝要で、遅れるとロープに絡まるとのことです。
筏周りのボラの群泳は3月に入って姿が消しました。底に沈み(?)チヌ釣りの針に掛かるようになったものと見受けられます。

袋掛けが進むビワ畑
冒頭にも記したように、鳥の巣半島には椿の木があちこちに在ります。鮮やかな赤色の大ぶりな花を車のタイヤで踏みつぶすのがためらわれます。
そうした季節の話を知人としていたところ、俳句愛好家の先方から夏目漱石に
「落ちざまに虻を伏せたる椿哉」
という句のあることを教えられました。「椿の花の花弁がお椀を伏せたようにアブを絡めとって地面に落ちた」という情景を詠んだものと推察します。
ただ「椿の花は空気抵抗をうけて通常は花弁を上にして落ちる(バトミントンのシャトルを思い起こして下さい)ので、現実に起こりにくい現象ではないか」と植物にも詳しい件の知人(理系)が指摘するのです。
実際に落下した椿の花を調べてみるとその通りで、ほとんど全ての花が花弁を上にして地面に転がっていました。確認した限りで逆のパターンが数例あった(統計的には棄却されそう)のですが、緩斜面だったため転がってひっくり返ったという疑いも捨てきれません。
当方も先の句に幾らか戸惑いを覚えました。それは「椿の咲く時期にアブの姿は見ないなあ・・・」という田舎の生活者の視点に加えて、「ああ見えてアブは極めて俊敏だから椿の花ごときにトラップされるかしらん、帽子で追い払おうとしても身体に触れるのは至難ですよ、実際」という疑問が湧いたからです。
椿の季節は4月頃までというから、遅咲きの椿の周りを季節先取りのアブが飛び回ることがあるかもしれないし、気温の低い4月ではアブの動きも夏より鈍いから椿の花にトラップされるようなことも起こるのかもしれません。でも彗星が地球に衝突するぐらいの確率でなかろうかと推察する次第です。
でもでも「何といっても正岡子規とも親交の深い文豪の秀句ですからねえ、千歳一隅のチャンスを捉えたのかもしれないし、当方の鑑賞力が貧しいのかしらん?」とも想う訳です。
画面の向こうから「自然の営みを巧みに映像化したこの句の魅力が分からないのかねえ。“おっちゃん”達のやせ細った感性に限りない寂しさを覚えます」、といった夏井先生の声が響いてきそうですけれど、俳句って結構頭でコネコネする場合もあるし・・・。
鳥の巣釣り場通信(2026‐03)
===春の兆しがあれども海の幸は渋めか=== 早咲きの水仙や梅が散り始めた模様です。下草も所々に緑に息吹が感じられるようになりました。いつも通る田舎道の椿、今年は開花したのかどうか未確認。果たしてうっかりなのか余裕がないのか・・・?? 釣り場の水温15℃を上回るようになり、直近は17℃前後で変動しています。最近3年間のこの時期の水温は15℃を前後しているので2~3℃程度高めとなっています。紀南地方に積雪をもたらした先の寒波時にも水温の下がり方が小さかったため、黒潮の接岸と関連した高水温傾向と考えられそうです。...
鳥の巣釣り場通信(2026‐02)
===紀南の海辺に春の息吹=== 紀南では梅の花が咲き始めており、梅林は日ごとに色づき賑わいを増しています。水仙もあちらこちらで眼福を運んでくれます。水仙は北風の吹きすさぶ里地であっても、日当たりさえ良ければうらやましいぐらいに元気です。そういえば釣り場周辺の枇杷も控えめながら花をつけています。 釣り場の水温は、月初めは黒潮系水の影響でやや高めであったものの、その後の強い寒波襲来で15℃を下回るようになり、直近は14~15℃前後で変動しています。いささか乱高下の様相を呈したものの、今はほぼ例年並みといえます。...
鳥の巣釣り場通信(2026‐01)
===2026年おめでとうございます=== 新しい年が始まりました。寒波で荒れ気味の天候のなか、釣りには厳しい幕開けではありました。その後も断続的に荒れる日が巡って来ておりますが今後に期待を抱きつつ、今年もどうぞ宜しくお願い致します。...
鳥の巣釣り場通信(2025‐21)
===時間は止まらない=== 下草の冬枯れが進む中、存在感を放っているのは水仙です。庭木として植えられた山茶花があちこちで大ぶりの花をつけ、景観にアクセントを加えています。この樹種と間違えやすい寒椿の開花はもう少し先になります。花といえば、「今年は千両が咲かなかった」と年寄りが漏らしておりました。 寒さが増して釣り場の水温がコンスタントに20℃を下回るようになり、直近は17℃付近で微変動しています。...
鳥の巣釣り場通信(2025‐20)
===瀬戸内海のマガキに異変=== 常緑樹が優占する紀南の里山にあって、数は少ないけれども落葉樹が色づき、強まった北風に葉を落とし始めております。秋の深まりを感じさせます。この季節、ほっこりした小春日和であっても朝夕は冷えます。師走を目前にして寒さが一段と増した観があります。 水温は11月中頃に20℃を行ったり来たりという状況でしたが、直近は20℃をわずかに超えるレベルで推移しています。...
鳥の巣釣り場通信(2025‐19)
===辺境はタイムカプセル?=== 金木犀がシーズンを終え小さな花が地面を黄色く染めています。またこの季節に路上でよく眼にするのはドングリです、ドングリやシイの実の凶作が各地から伝えられ、これがクマやイノシシを人間の生活圏に差し招く要因になっていると云われているものの、「我が散歩ルート上では決して少なくなさそうなのに」と想いつつ踏みしめています。そうした中、珍しく落下したアケビの実を見つけました。子供の頃はおやつ替わりの木の実、東北では天ぷらで食す地域もあるそうですね。...