鳥の巣釣り場通信(2026‐05)

===遥かなる文化・社会遺産===

 

3月の初めごろから鶯の気配が感じられ、雨下にはカエルの鳴き声が響き渡り始めました。自宅の桃の老木や杏が咲き始めました。春の訪れを感じます。それでも今時の三寒四温、気温の高い日が続いた後の寒の戻りが年寄りの身体に堪えます(逆もまた然り)。

釣り場の水温は気温の変動に呼応し、16~18℃をベースに目まぐるしく変動する乱高下ともいえる状況で、水中の生物にとっても平穏とは云えなさそうです。

陸から眺める海は緑が優占しており、透明度は中位~上位レベルとなっています。

3月前半のチヌ類は0.5尾強(一人当たり:暫定値)でした。サイズは20cm台~50cm前後の良型までバリエーションが豊富となっています。問題は日によって釣果がいささか乱高下していることでしようか。水温の変動幅が大きいことが気になります。

アジ類は25cm前後のサイズが集まっている模様ではありますが、前期に引き続き数を揃えるのは難しそうでも、数尾程度の良型は期待できそうです。近隣の磯場でアジを狙いに来たベテランY氏。夕暮れまで粘っていたので満足のいく釣果があったものと推察しました。釣り場もお裾分けに預かりたいところです。

筏周りのボラの群泳は3月に入って姿が消えました。と報じた数日後、まだ若干尾が海面を遊弋する姿が確認されました。大勢に乗り遅れたわけでもなさそうですが。

 

落下した椿花(花弁が上になっています)

 

若い世代はご存じないでしようが、半世紀ほど前に鳥の巣半島で大規模なリゾート開発計画が持ち上がりました。この事業計画はバブル崩壊(?)でとん挫しましたが、仮に計画通りことが進んでいたらどうでしよう、一時の賑わいが得られたとしても情勢の変化で運営が芳しくなくなり、国内のあちこちで現認されるような廃墟を目の当たりにする、なんて光景はぞっとしません。

和歌山は熊野の世界遺産指定まで観光ツーリズムの波に乗り遅れた印象が強かったけれど、開発が進まなかったからこその手つかずの自然が国内外から評価を得ているのではないでしようか。

つい先日、「政府は国立博物館の展示収入が65%以上になることを目指し、目標を達成できない場合は統廃合も視野に再編を検討する方針を打ち出した」というニュースが流れていました。

国立博物館といえば各種の文化財や美術品を保存・管理し、国家が保有する知財を未来へ受け繋ぐのが最大の任務ですからねえ。

国の予算が限られる中、「自己努力を図って頂戴ね」といった背景があるのでしよう。加えて、「入場者を集められない施設は国民に必要とされていない!」といった理由付けがあるからとも。

でも博物館設立の目的に照らせば、もっと遠い将来に焦点を当てていたはずでは? 永い時間軸での価値に目をつぶり、身の周りの全てを“商品化“した貨幣の物差しで評価しようとするのは如何にも今風で近視程な発想ではなかろうか」、とすっきりしない印象を否めません。

理由は不明ながら伝えられるところ国立科学博物館はこの数値目標から除かれている模様ですが、その国立博物館にしても標本類の維持・管理のための経費不足を補うためクラウドファウンディングで寄付を募ったは記憶に新しいところです。内情は何処も推して知るべし、です。

ミレニアム(2000年)前後に国立大学や国立研究所を独立行政法人化した結果、国の学術や研究レベルが落ちてきたという実態があります。目指すべき到達点が「時代の流れだから」と云って動かされ、「関係者が知恵を絞ってね」と放り出されたとなれば、困った博物館が「とりあえず手っ取り早く入館料を値上げしようぜ」といった安易な話にならないかしらん。

政治家の働きどころだろうけれど、世の評論家やコメンテーターが指摘するように、彼・彼女らは目前の選挙が最大の優先事項だから、一般受けする目先の利益に走りがちです。従って長期的な時間軸の中でしか評価が定まらない事案に対して、どうしても熱意が下がります。ただこれは政治家の個人問題に矮小化されるべきでなく、市民側のリテラシーと不可分な案件とも云えるのでしようけれど・・・。

そこにきて社会風潮として、“儲かる儲からない」で価値判断するのが主流になっています。残念なことに国家50年、100年の計で物事を考え進める立場のお役人ですらマネーゲーム的風潮に染まっている、と危機感が深まるばかり。

明るい話題が欲しいところですね。

鳥の巣半島は県(?)の夕日百選に挙げられています。お日様が紀伊水道に沈む様を眺めに来られては? 可能なら車を使わず春色の汽車に乗ってゆったりと(松本隆風感性で)!

 

鳥の巣釣り場通信(2026‐04)

===年齢を重ねるほどにやせ細る感性かな?===   里山にうっすらと赤みを帯びた紋様が現れだしました。山桜の花芽が膨らんできているのでしよう。水仙はそろそろお仕舞になり、一方で椿の花が人目を引きつけます。またエンドウの類もぐんぐんと成長してきました。鮮やかな黄色の花を着けます。春は黄色の花を着ける植物が多い気がします。 釣り場の水温は一時20℃に迫ったのですが、直近は17~18℃をベースに上下しています。20℃といえば4月半ば頃の水温レベルですから少々焦りました。それでも通年より2℃前後高めとなっています。...

鳥の巣釣り場通信(2026‐03)

===春の兆しがあれども海の幸は渋めか===   早咲きの水仙や梅が散り始めた模様です。下草も所々に緑に息吹が感じられるようになりました。いつも通る田舎道の椿、今年は開花したのかどうか未確認。果たしてうっかりなのか余裕がないのか・・・?? 釣り場の水温15℃を上回るようになり、直近は17℃前後で変動しています。最近3年間のこの時期の水温は15℃を前後しているので2~3℃程度高めとなっています。紀南地方に積雪をもたらした先の寒波時にも水温の下がり方が小さかったため、黒潮の接岸と関連した高水温傾向と考えられそうです。...

鳥の巣釣り場通信(2026‐02)

===紀南の海辺に春の息吹===   紀南では梅の花が咲き始めており、梅林は日ごとに色づき賑わいを増しています。水仙もあちらこちらで眼福を運んでくれます。水仙は北風の吹きすさぶ里地であっても、日当たりさえ良ければうらやましいぐらいに元気です。そういえば釣り場周辺の枇杷も控えめながら花をつけています。 釣り場の水温は、月初めは黒潮系水の影響でやや高めであったものの、その後の強い寒波襲来で15℃を下回るようになり、直近は14~15℃前後で変動しています。いささか乱高下の様相を呈したものの、今はほぼ例年並みといえます。...

鳥の巣釣り場通信(2026‐01)

  ===2026年おめでとうございます===   新しい年が始まりました。寒波で荒れ気味の天候のなか、釣りには厳しい幕開けではありました。その後も断続的に荒れる日が巡って来ておりますが今後に期待を抱きつつ、今年もどうぞ宜しくお願い致します。...

鳥の巣釣り場通信(2025‐21)

===時間は止まらない===   下草の冬枯れが進む中、存在感を放っているのは水仙です。庭木として植えられた山茶花があちこちで大ぶりの花をつけ、景観にアクセントを加えています。この樹種と間違えやすい寒椿の開花はもう少し先になります。花といえば、「今年は千両が咲かなかった」と年寄りが漏らしておりました。 寒さが増して釣り場の水温がコンスタントに20℃を下回るようになり、直近は17℃付近で微変動しています。...

鳥の巣釣り場通信(2025‐20)

===瀬戸内海のマガキに異変===   常緑樹が優占する紀南の里山にあって、数は少ないけれども落葉樹が色づき、強まった北風に葉を落とし始めております。秋の深まりを感じさせます。この季節、ほっこりした小春日和であっても朝夕は冷えます。師走を目前にして寒さが一段と増した観があります。 水温は11月中頃に20℃を行ったり来たりという状況でしたが、直近は20℃をわずかに超えるレベルで推移しています。...

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