=Old Generation, Old Style!=

 みなさんこんにちは。平素は鳥の巣釣り場をご利用いただき有難うございます。

 近畿地方に入梅を招いた熱低が台風となって足早に潮岬沖を駆け抜けていきました。幸い釣り場周辺では風・雨ともに目立った被害はなく、干上がりつつあった田畑に水を補給してくれたのは何よりでした。ところが一転、その後の活発な前線の活動が西日本に豪雨をもたらし、予断を許さない状況がしばらく続きそうです。

 釣り場の水温は前月末に25℃超を記録したのですが、豪雨崩れのまとまった雨以降に下振れし、直近は24℃前後で推移しています。6月のチヌ類の釣果は約0.8尾(一人当たり)でした。この数字は昨年よりやや不漁、一昨年よりはやや良というところです。その他の獲物として引き続きアイゴ、ツバス、豆アジ、カサゴなどが期待できそうです。

 最近釣り場周辺でサメの目撃例が相次ぎ、「取り込み直前の獲物をかじり取られて涙・・」といった報告が幾つかあるほか、大物狙いの竿をスーパー大物(?)によって持ち去られた、と推定される事件も発生しています。私も海面付近を遊弋するサメの姿を確認しました。丸々と太って1m超はありそうです。素人見当ですが、頭部が丸いのでネコザメの類(?)かなと(でも本当の正体は不明)!? ここはひとつ、長物に抜群の実績を誇るWさんに退治していただきたいところです。皆さん、この無頼の大物の存在に十分留意し、竿の確保や無防備に海中に手を入れることなど無きよう十分ご注意ください。

 アイゴハンターNさんの釣果の一部

 

 ときに爆釣が期待される豆アジ

 当釣り場では物品販売に伴う代金受領に際して昔ながらの手書きの領収書を発行しています。先般、苦労している様を見かねたのか「レジスターがあれば便利なのにね!!」、と(多分同情の)声を漏らされたお客さんがいました。以前から、「あったら便利かも!?」と考えなくもなかったが、領収書のあて先を尋ねては日本人の名字の多様性を再認識する機会となっています。珍しい苗字が返ってきた折など、未知なるものと遭遇した小さな喜びすら感じる貴重な場です。

 うろ覚えなので正確な数字か怪しいが、韓国で使われている苗字は数十、中国でもせいぜい数百なのに対し、日本では30万ぐらいあるらしい。田辺周辺に多く見られる苗字に“中嶋”があるが、関東なら“中島”と記すのが一般的ではないか? また、その読みは“なかしま”であって、断じて“なかじま”ではない!? 釣りバカ日誌の浜ちゃんが上司に対して「 “はまざき”ちゃう“はまさき”」と訂正している場面が頻繁に出てくる。どうやら西日本の発音は濁らない場合が多いのではなかろうか!? ”山崎”も、“やまさき”と読んで“やまざき”でないのは同類ですね。確か、浜ちゃんは宮崎県人という設定でした。

 領収書の手書きは、パソコンの普及と共に急速に忘れつつある漢字を忘却の淵から掬い上げる役割を果たしている。実際、様式を整えて文字を書くには脳機能の高度な働きが必要らしいので、多少はボケ防止に役立っているに違いない。仮に新鋭のレジ機器(あるいは最先端の電子決済)を導入しても、この現場でコストに見合う働きは期待できないだろう。かくして、還暦超えの管理人が主体の釣り場ではしばらくOld Styleが続きそうである。悪しからず、です!