=強く 大きく、より強大に=

 

みなさんこんにちは。平素は鳥の巣釣り場をご利用いただき有難うございます。

秋の声と共に田辺湾深く侵入してくる“タチウオ”が今年は姿を見せておらず、薄暮や薄明の中をゆったりと行き交うタチウオ狙いの小舟も影を潜めています。ちょっとした湾内の異変かもしれない。そう想っていた矢先、その筋から「網でごっそり持っていかれ、以後釣れなくなった!!」との情報が入ってきました。遠因はタチウオ資源量の低下かもしれないけれど地元の小規模漁師にとっては小さな愉しみが奪われた残念な状況です。

釣り場の水温は25℃を下回ってきており、直近では23℃前後で推移しています。10月前半のチヌ類は30㎝以下の小型魚主体に1.8尾(一人当たり)でした。その他の獲物として20㎝前後のアジ類が好調を維持しており、数が少ないものの深場を狙えば30㎝クラスも釣れるようです。運と腕が良ければ、ボーナス釣果としてシオ(=カンパチ幼魚)が付きます。さらにグレ、チャリコ、ハタ類の幼魚がポツポツと揚がっています。アイゴは数年振りの不漁とも言える状況で、シーズ終了が迫っているため釣果の好転は厳しいかもしれません。

先の台風19号が東日本に大災害をもたらしました。鳥の巣釣り場の位置する田辺周辺は幸いにも軽微な被害でやり過ごせました。台風が東側を通過するのと西側ではその影響力に雲泥の差があるのを実感します。台風の余波が治まった朝、湾内に避難していた漁船団が漁場へと戻っていきました。この中にあのタチウオをかっさらった犯人(?)がいるのだろうか・・??

台風から避難してきた漁船団(2019年)

それにしても、これまで数えるほどしか上陸しなかった巨大台風が次々と来襲するようになりました。否応もなく気候フェーズの変化を感じさせます。心穏やかでいられないのは、温暖化の進行に伴ってこのクラスの台風が発生頻度・パワー共に増すと予測されていることです。

民主党政権時代に事業仕分けでスーパー堤防整備計画が無駄遣いと判定されて中止になりました。が、今となってみれば必要なプロジェクトだったのかもしれませんね!? でもあの当時、仕分けのお奉行側、神妙な白洲側、並びにドラマを眺めていた見物人の何処からも事業の必要性を訴える体を張った声が挙がりませんでした。今日の惨事が何方にも正確に予見できていなかったからに他なりません。

地球の将来を左右する温暖化の原因は、温暖化ガスの増加という説が大勢です。その一方、近い将来「地球は寒冷化に向かう」と指摘する、少数ではあってもコアーなグループがおります。そして我々人類に及ぼす悪影響はこちらの方がずっと大きいとも。どちらに転ぼうとも、今や新たな厳しい闘いが待っていそうです。

暗いニュースが続く中にあって、ラグビー日本代表の活躍は一服の清涼剤です。思い起こせば、東日本大震災後の女子サッカーなでしこジャパンの活躍も消沈していた日本にパワーを与えました。彼らのパワーが日本方面を覗っている台風を吹っ飛ばしてくれないかしら。