=未来への一歩 2021年始動=

 

みなさんこんにちは。平素は鳥の巣釣り場をご利用いただき有難うございます。

年末年始は北風が吹き荒れる厳しい寒さでした。強い北風は作業の妨げになる一方、目に見えない複雑な動きを紋様として海面に描き出している。興味深い光景である。ヒイラギが赤い実をつけています。これは雌雄異株で少し細い葉っぱが雌株と聴きました。小鳥は同じような実でも隣に生えたナンテンを好む印象をうけたのですが、単なる錯覚かもしれません。

透明度は年末から海の底が覗けるほど上がっています。年の暮れに湾央で見られた赤潮(ツノオビムシと夜光虫の混合)は終息した模様です。ほぼ15℃台をキープしていた水温は今回の強力な寒波によって1月8日時点で13.5℃まで下がってきました。接岸傾向にあった黒潮は離岸の兆候が窺えるとのことです(県水試担当者)。

12月のチヌ類は小型魚主体に凡そ2.1尾(一人当たり)とほぼ前月並みを維持しました。このなかには40㎝前後の良型も幾らか混じっています。アジ類は釣果が散発的で周辺からも「姿が見えない」という声が圧倒的多数です。小型のヘダイ、カサゴが少々というのが釣り場の現状、残念ながらしばらく低空飛行が続きそうです。

鳥の巣釣り場の夜明け(2021年の年頭)

ここにきてコロナ感染症が拡大傾向をみせており関東圏では緊急事態宣言が発出されました。関西圏でも検討要請がなされたと伝えられます。一部報道に拠れば、関東では検査受診数に対して陽性者数が10%を超えたとか。検査の対象範囲が不明なのでランダムサンプルより高めの数字が出ているかもしれない。とは言っても、ひと月ほど前までは(確か)1%以下であったから感染者が急拡大したということになる。その一方、従来のインフルエンザの感染が極端に低く抑えられているらしい。マスク+手洗い等の対策がインフルエンザには極めて効果的であっても新型コロナには効力を発揮していないということになる。

一度生まれたウイルスをこの世から消し去ることはできない。過去に起こったことを無かったことにできない。ドラエモンならできるかもしれないが、その結果はいつもハッピーでも楽観的でもない。しかし未来はドラエモンの力を借りなくても我々自身で変えうる余地がある。

今回の一件から学ぶことは多い。我々の未来は、コロナで何かと理不尽とも言えるほど目の敵(?)にされている若い世代に託さざるを得ないのである。地球の歴史を顧みればこうした事態も悲観ばかりではない。

ところで、ある地方でお神酒を飲ませた鯉を放して厄除けを祈願する風習があるらしい。マダイやクロダイによる“海バージョン”があっても好いのではないか。 何処でも実施されていないならどなたか鳥の巣釣り場で試して下さい。