=除草剤は夢の薬剤か?=

 

みなさんこんにちは。平素は鳥の巣釣り場をご利用いただき有難うございます。

下草が枯れ始めた野山は冬の容貌に替わってきました。しかし、よく観ればこの季節らしい小さな草花があちこちで命を繋いでいます。釣り場事務所の建て替え工事は潮の干満との闘いに想定以上の苦戦を強いられている様子。

釣り場の水温は20℃に近づいてきました。それでも近年の中では1℃ぐらい高めです。直近の透明度は、午前の干潮時に高め、潮が差してくる午後は下がり気味で経過しています。

11月前半のチヌ類は25㎝前後が主体で、1.5尾(一人あたり)でした。前月まで時折貌を見せた30㎝越えは貴重種になっています。サイド・メニューはチャリコ、カワハギ、稀にモンツキキハタの幼魚などです。

アジ類は25~30㎝超が10匹前後、小アジは姿を見せません。

アイゴは、「予想外の釣果」とベテラン釣り師が顔をほころばせる日もありました。しかし、あれ程群れていたバリコが姿を消してしまい、シーズンとしてどうやら幕引きの模様。アイゴ釣りのアイコンN氏が「“今日こそシーズン最後”と心に刻んで挑んだ最終日を圧倒的な釣果で締めくくった」と釣り場のカラス共が噂しておりました。ついでに、「“酒/タバコを止める宣言”と同じで、秋晴れに誘われたなら“強いx強い意志”で再登場するかもね」とも。でも男の子、口に出したからには今年の来場はもう無いはず(多分)。

 

潮汐との闘いが続く“釣り場+養殖場”の建て替え工事

夏場の草刈りや除草作業は重労働である。つい除草剤に頼りたくなるのが人情です。ヨーロッパではグリホサート系薬剤の使用を禁止・制限する方向にある。翻って我が国ではホームセンターの目立つ場所に除草剤Rアップが山と積み上げられており、年々この山が高くなっている(印象を受ける)。

除草剤の使用は薬剤耐性植物を生み出すほか、地下水等への汚染が心配される。また土壌の劣化を招くのは経験するところであり、定期的に除草剤を撒いている道路端は土が砂粒化し、のり面が崩れやすい。さらに下草が枯れるごとに植生もリセットされるから、同じ植物相が繰り返すことになる。土壌生物にも甚大な影響を及ぼしているはずである。

ネット情報ではグリホサートの安全性が喧伝されている。定かには識らないが、「都合の良い情報への書き換えが頻繁に行われている」とも言われる。一方、この薬剤は発がん性が指摘されており、欧米では裁判沙汰にもなっている。また、脳に蓄積されやすいことが指摘されており、厳密な証明はなされていないようだが、グリホサート系除草剤の消費量と脳疾患の患者数との間に高い相関があると指摘されている。さらに薬剤本体よりむしろそれを細胞に浸透させるために使用されている界面活性剤の毒性が指摘されるのである。

我が家は自家消費用の米をつくっているが朝はパン食のことが多い。成分表をみると①国産、②A国産とか③国内製造と書かれていることに気がつく。それぞれ、産地が①国内、②A国、③輸入小麦を使って国内で製造した製品であることを示している(らしい)。北米産小麦は作業効率をあげるため薬剤で麦を枯らしてから収穫する。このためグリホサート系薬剤が一定濃度で残留しているとのことである。薬剤の安全性について質問を受けた生産者の中には「日本人が食べるものだから我々には関係ない」とうそぶく大物の輩(?)もいるらしい。

少量の使用なら問題が小さくても他の化学薬剤と複合的に働けば毒性が増す場合もあろうし、量が多ければ自然の浄化能力を超える。せめて総量規制の類が必要ではないかと個人的に心配する。夢の物質が転じて使用禁止になった薬剤も多い。我が家は多少根が張っても安心安全と国内産業のため国産小麦の製品を購入するように努めているが、輸入小麦なしでは日本の食生活は成り立たないはず。