=釣り場周辺の夏模様=

 

みなさんこんにちは。平素は鳥の巣釣り場をご利用いただき有難うございます。

鳥の巣半島の田んぼで米の収穫作業が始まりました。「太陽が燃え盛る炎天下に作業をしなくても・・」とは思いつつも、土地なりの事情があったのでしよう。我が家も盆前から作業を始めました。伝統的(=旧式)農業のため手間が掛かります。

  海水温は8月に入ると一気に30℃を超え、直近は熱帯並みの31℃前後で維持されています。このような高水温が続くのは4,5年振りではないかと記憶します。高い水温に呼応するかのように透明度は比較的低い状態で経過しています。今後、マガキの生残にどう影響してくるのか注視が必要です。

8月前半のチヌ類は1.5匹(1人当たり:暫定値)で、主役は20~30㎝の小型サイズに移行し、40㎝超級はほぼ姿を消した模様。サイドメニューとしては引き続きグレ、チャリコ、サンバソウ、オオモンハタの幼魚などです。またコノシロが増えてきており、「あればかりは・・」と困っている方もおられる様子。この辺りでは第一選択になる魚種ではありませんし、小骨が多い(マイワシの近縁)のが食材として避けられる一因となっています。一方で、「酢漬けにすると極めて美味」という声があるのも確かです。

アジ類は引き続き低空飛行が続いています。但し、向かいの波止場では常時釣り人が竿をだしているので、場所、時間帯によっては釣果が期待できるかもしれません(このような重要な情報源を失うのは致命的です)。

アイゴは小型のサイズ主体に幾らか乱高下するものの名人クラスは固い釣果を上げているように見受けられます。釣り場のアイコンNさんによれば、既に今年生まれが貌をみせているとか。アナダ―Nさんも「小さいのにやられて餌が持たない」とぼやきつつ早々と引き揚げていきました。

先日、我が組合長が釣り場周りを遊弋していたサメの1尾(80㎝クラス)を釣り上げました。サメ標本は案外少ないらしく、直ちに専門家に引き取られていきました。これで一安心とはいかず、空いたニッチェに新手が入り込む余地があるため、引き続きサメに注意を怠りないようお願いします。なお、件のサメ釣り名人は養魚担当リーダーとして孤軍奮闘しています。これは一定レベル以上の体力がないとできない仕事です。

試験中の養魚生け簀の脇を滑るカヤック隊(海の声が聴きたくて・・)

我が家もコメの収穫作業に入ったことは冒頭に記した通りですが、「今年は無事刈り取りができるのだろうか?」というのが初日の感想であった(昨年も同様であったかも)。二日目になると少し身体が慣れたように感じたが、疲れは確実に溜まってくる。農作業は天気任せであるが、“曇天+風”>>“晴天+風”>> “晴天+風ナシ” の順で有難い。後者は作業環境として厳しいが、雨降りよりはずっとましである。

近頃はこの地域でもファン付きの作業服をきた農業者が増えてきた。釣りのお客さんにも増えていますね。いわば一昔前の団扇や扇風機からヒントを得たのであろうか。間断ないファンからの風でお腹が緩くなる年輩者が多いと聴いたが、あれも慣れるのかもしれない。来年は試してみようかと思案している。

暑さ対策として検討しているもう一つは自宅へのエアコン設置である。今時分「そんなものは直ちに行動に移すべきで、考える筋合いのものでない」との声が挙がるだろうか。残念ながら決断力に欠けているのである。若い時の「暑さには強い」という妙なプライドも邪魔をしている一因に違いない。

先般、旧い知人がヨットで横浜から髙松まで航走する計画を立て、「途上、田辺湾に錨泊するから訪ねる」と連絡があった。我が家に泊まってもらおうと想ったら、「エアコンもない部屋に寝させて熱中症になったらどうする(ぷんぷん)」と、周りから大ひんしゅくを買った。そこで近所の民宿に無理を言って一夜の宿をお願いしたのであった。

悪天候で予定が遅れた知人は鳥羽でヨットからレンターカ―に乗り換えて四国まで往復した。普通は母港に引き返すだろう。この行動に駆り立てたものは何だったのだろうか? 海、船の神を祀る金毘羅山詣であったなら少しは理解できるが。

海面を疾走するヨット上の知人を視られなかったのは残念であったが、紀南での十分な食事に気疲れなしの安眠、早立ちの旅人には最も無難な選択だった気がしている。どうやら次は日本一周を目論んでいるらしい。