鳥の巣釣り場通信(2026‐06)

===時代は巡る===

 

新しい年度に突入しました。同じことの繰り返しのようにみえても毎年少しづつ違っています。

里山の桜はすでに葉桜に替わってきており、散った花弁が田舎道に散りばめられています。藪ではウグイスが盛んに鳴き交わしており、「田舎の春だなあ~」なんて緩んだ気持ちで鳴き声を聴いていたのですが、「あれは繁殖の季節を迎えたオスが涙ぐましい自己アピールをしている姿なのだよ」と知人が教えてくれました。野鳥として生きるのも苦労が絶えないものです。

釣り場の3月の水温は気温の変動に呼応し16~18℃をベースに目まぐるしく変動する乱高下ともいえる状況でした。直近は19℃前後で推移し、20℃台を覗うまでになっています。

陸から眺める海は緑が優占しており、透明度はこの時期としては高く中位、時に上位レベルとなっています。

湾奥で3月下旬に軽微な赤潮が確認されました。今のところ急激に拡大する兆候はなさそうです。

3月のチヌ類は1.0尾(一人当たり)でした。サイズは20~40cm台後半の良型までバリエーション豊富となっていても50cm超は少なくなってきたかもしれません。ただ釣果は月の終盤になって上ってきたので、4月も好調が続くことに期待します。

アジ類は25cm前後が数尾程度というところです。近隣の磯場でアジ狙いのベテラン釣り師が夕暮れまで粘っていたので、これは満足のいく釣果があったものと推察しました。釣り場も好漁のお裾分けに預かりたいところです。

珍しいところで40cm超えのイシダイが数尾揚っております。こちらも季節到来です。尤も生息数が限られているので、昨年同様に短期間の勝負と推察します。

 鳥の巣半島の磯に集う釣り人(今風の釣りスタイル)

 

今春の“ヒロメ“は極度な不漁に終わりそうです。過日、漁協メンバーが集った小さな会議の後の雑談タイムでも話題になり、ベテラン達が「長い間ヒロメを採ってきたが、今年ほどの不漁は初めて」と話していました。お年寄りは何事もこういう物言いをしがちですが、現実にスーパーの棚にも並びません。

不漁の原因についてあれこれ仮説が出るものの決定打が出ず、「一体何が原因なんだろうね?」という具合で、いささか堂々巡り気味になりました。この種の議論ではよくあることです。と云いつつ有力候補が二つばかり挙がってきました。

一つは“アイゴ”による食害説で、実際「ヒロメの若芽に群がる莫大な数のアイゴの稚魚を観た」という組合員情報も入っています。ただベテランA氏が「いくら何でも全て食い尽くされることはないぜ」と疑問を呈すと、ベテランB氏が「そうやな~」と弱気に相槌。

もう一つは高水温説で、今年は釣り場でも20℃に迫る高水温が1月中頃から繰り返し観測されています。通常4月中旬になってみられるレベルの高い水温です。

これについても、「藻体が溶けてしまうほど高い水温とまで云えないでは」という意見があるといった具合で、万人が納得する結論に遠く、消化不良の疑念が深まるばかり。説明を加えると、シーズンが進むとヒロメは先端付近から枯れ死していくのです。

個人的には今冬の外洋系水の頻繁な接岸は例年より高い水温と低栄養環境をもたらし、これがヒロメの成長に影響を及ぼしたのではないかと・・・(素人が出る幕でもありませんが)。

そこに来て、「高い水温環境がアイゴ幼魚の高い生残や活発な活動を促した一方、成長が遅れて柔らかなヒロメの若芽がアイゴ幼魚の恰好の餌になったのではなかろうか・・・」と推察する次第です。つまり高水温と食害の複合説です 。

水温に関すれば、以前から冬は低いほうが海藻類の生育が良い印象でした。実際、高水温年の今年は海岸に打ち上げられる海藻が少なく、例年筏に大量にトラップされる流れ藻も今年は少ない印象を受けます。また釣り場周りの水中の海藻類も生育が悪く、湾奥の浅瀬でも疎林が目立っています。

他方、海藻でも“ヒジキ“はわりと生育具合が良いと聴きました。海藻の専門家Y氏の云うところ、「ヒジキは藻体が固く魚の食害に遭いにくい」らしいのです。

「ヒジキへの水温の影響は?」と問われれば、「「う~ん、その点はよく分かりません、ポリポリ」ですけれど、潮が引いて干出する岩場で繁茂するヒジキは温度や塩分などへの環境耐性があるはずです。

そんな具合で真相は不明ながら、新庄漁協のヒジキは人気が高く、我が家でも自家消費や贈答品として重宝しています。今年のヒジキ狩りに期待を抱きつつ結果を注視しています。

鳥の巣釣り場通信(2026‐05)

===遥かなる文化・社会遺産===   3月の初めごろから鶯の気配が感じられ、雨下にはカエルの鳴き声が響き渡り始めました。自宅の桃の老木や杏が咲き始めました。春の訪れを感じます。それでも今時の三寒四温、気温の高い日が続いた後の寒の戻りが年寄りの身体に堪えます(逆もまた然り)。 釣り場の水温は気温の変動に呼応し、16~18℃をベースに目まぐるしく変動する乱高下ともいえる状況で、水中の生物にとっても快適とは云えなさそうです。 陸から眺める海は緑が優占しており、透明度は中位~上位レベルとなっています。...

鳥の巣釣り場通信(2026‐04)

===年齢を重ねるほどにやせ細る感性かな?===   里山にうっすらと赤みを帯びた紋様が現れだしました。山桜の花芽が膨らんできているのでしよう。水仙はそろそろお仕舞になり、一方で椿の花が人目を引きつけます。またエンドウの類もぐんぐんと成長してきました。鮮やかな黄色の花を着けます。春は黄色の花を着ける植物が多い気がします。 釣り場の水温は一時20℃に迫ったのですが、直近は17~18℃をベースに上下しています。20℃といえば4月半ば頃の水温レベルですから少々焦りました。それでも通年より2℃前後高めとなっています。...

鳥の巣釣り場通信(2026‐03)

===春の兆しがあれども海の幸は渋めか===   早咲きの水仙や梅が散り始めた模様です。下草も所々に緑に息吹が感じられるようになりました。いつも通る田舎道の椿、今年は開花したのかどうか未確認。果たしてうっかりなのか余裕がないのか・・・?? 釣り場の水温15℃を上回るようになり、直近は17℃前後で変動しています。最近3年間のこの時期の水温は15℃を前後しているので2~3℃程度高めとなっています。紀南地方に積雪をもたらした先の寒波時にも水温の下がり方が小さかったため、黒潮の接岸と関連した高水温傾向と考えられそうです。...

鳥の巣釣り場通信(2026‐02)

===紀南の海辺に春の息吹===   紀南では梅の花が咲き始めており、梅林は日ごとに色づき賑わいを増しています。水仙もあちらこちらで眼福を運んでくれます。水仙は北風の吹きすさぶ里地であっても、日当たりさえ良ければうらやましいぐらいに元気です。そういえば釣り場周辺の枇杷も控えめながら花をつけています。 釣り場の水温は、月初めは黒潮系水の影響でやや高めであったものの、その後の強い寒波襲来で15℃を下回るようになり、直近は14~15℃前後で変動しています。いささか乱高下の様相を呈したものの、今はほぼ例年並みといえます。...

鳥の巣釣り場通信(2026‐01)

  ===2026年おめでとうございます===   新しい年が始まりました。寒波で荒れ気味の天候のなか、釣りには厳しい幕開けではありました。その後も断続的に荒れる日が巡って来ておりますが今後に期待を抱きつつ、今年もどうぞ宜しくお願い致します。...

鳥の巣釣り場通信(2025‐21)

===時間は止まらない===   下草の冬枯れが進む中、存在感を放っているのは水仙です。庭木として植えられた山茶花があちこちで大ぶりの花をつけ、景観にアクセントを加えています。この樹種と間違えやすい寒椿の開花はもう少し先になります。花といえば、「今年は千両が咲かなかった」と年寄りが漏らしておりました。 寒さが増して釣り場の水温がコンスタントに20℃を下回るようになり、直近は17℃付近で微変動しています。...

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