=我々は何処からきて 何処へいくのか? =

 

みなさんこんにちは。平素は鳥の巣釣り場をご利用いただき有難うございます。

鳥の巣半島の水田でカルガモが子育てをしています。適度に成長した稲の間は身を隠すにはもってこいの場所です。普段、水田の見回りに行くとカルガモは素早く飛び立ちます。しかし、稲の間を走り回って飛び立たない時はひな鳥を連れているのです。親が注意を惹きつけその隙に子供を逃がしているのですね。最初は怪我でもしているのかと想いました。

  直近の釣り場水温は25℃前後で推移しています。海は降雨の影響とも相俟って麻黄色の色調を帯びており、透明度も下がっています。

6月前半のチヌ類は1.5匹(1人当たり)となり、爆釣という方もわりと多くおられました。サイズは小型化するだろうとの予想を覆し40㎝越えの良型が頻繁に揚がりました。サイドメニューは引き続きグレやチャリコ、ハタ類の幼魚等で、今後水温の上昇と共に種類が増えるはず。

アジ類は良型ながら数は両手前後に留まっています。豆アジはやや低調局面に入っています。アジ狙いのサイドメニューはメッキ、シオといったところ。

アイゴは幾らか釣果に波がありますが、小型のサイズ主体に上向き傾向とみています。

潮が退いた岩場で採餌する釣り場カラス(人間も同じような行動を見せています)

昨年末に惑星探査機“はやぶさ2”が小惑星“リユウグウ”から持ち帰った砂の中から20種以上のアミノ酸が検出されたとのニュースがマスコミを賑わせました。生命体を造るたんぱく質合成に不可欠なアミノ酸が確認されたことは我々地球生命体の起源に関する議論に一石を投じる重要な発見です。

地球上の生命体の起源は古くからの我々の関心事であり続けました。それは何れの民族も自分たちがどのように誕生したのかという由来の物語をもっていることからもわかります。宗教の経典もそのあたりの記述から始まっていますね。今回の成果を掲載したサイエンス誌は我々の関心の高さを十二分に認識しているわけです。

凡そ100年ほど前にロシア(当時はソビエト連邦)のオパーリンが唱えた化学進化説、すなわち地球上にある無機物から化学反応によって有機化合物が生じたという概念が永い間有力視され、それを証明すべく多くの研究者によって様々な実験や理論的考察が行われてきました。私の若い頃は化学進化説の独断場だったと記憶します。

これに対し、比較的最近になって宇宙空間にはもともとアミノ酸が豊富にあってそれが隕石等によって地球にもたらされ、それが生命体の元となったという説が提唱されてきました。

起源がどちらにあっても、こうした有機物質を材料にたんぱく質が合成され、自己複製能力を持った最初の生命体が地球に誕生したわけですが、それは海の中であったというのが現在の標準的な考え方です。“海の中に母がある・・”というあれは核心を衝いた言葉だったのかもしれません。今回の“はやぶさ2”が成し遂げた小惑星上でのアミノ酸確認は宇宙起源説を勇気づける成果であったと言えます。

生命体を構成するのに不可欠な基本物質が宇宙にあまねく存在するのであるなら、地球以外にも我々と似たような生命体を養う星があっても驚きはないでしよう。さらに宇宙を支配する物理・化学の法則は同じはずだから、驚くほど似たようなものに収れんしても何の不思議もありません。特に初期生命体は似通ったものではないかと素人は想像します。

仮にそうであっても、彼らの発展形態のデザインや機能等はある程度我々とは異なる可能性は十分考えられます。地球上の生物の進化や生存は運や偶然に支配された部分が大きいから。それ故、広い宇宙の中には地球とは全く異なる起源を持つ生命体があっても不思議ではないでしよう。 “スタートレック”や“スターウオーズ”、“ドラゴンボール”の多彩な登場者の如く。今やこうした分野を真剣に研究する宇宙生物学という学問領域すらあります。

子供の頃、宇宙の果てはどうなっているのかとても興味がありました。近年の宇宙理論は素人の理解を超えるハイレベルでの議論が交わされています。啓蒙書もたくさん出ています。小学生時代、「将来の夢は天文学者」と記した記憶が蘇ってきました。残念なことに自分の能力を全く把握できていなかったのです。それでも解らないなりに興味を掻き立てるものが宇宙にはあります。ところで学生時代、「宇宙以上に海の中は理解されていない」と云われており、「ふむふむ」と納得しておりました。今は天秤がどちらに傾いているのでしよう・・・?