鳥の巣釣り場通信(2025‐08)

===タコ・イカから目が離せない===

 

平素は鳥の巣釣り場をご愛顧いただき誠に有難うございます。

米つくりが盛んな隣接地域の田んぼに水が入り始め、田植え関連の作業が急ピッチで進んでいます。片や一月前に作業が済んだ鳥の巣地区は苗が育って青田に替わってきました。なかでも肥料が利いた水田は株の張りが立派です。これに比べると痩せづくりの我が家はかなり見劣りしています。

潮下帯に繁茂していた海藻類は枯れ死が進み、藻場が著しく縮小しています。これに伴い波打ち際の変色水も消えつつあります。海藻の季節の終焉は磯場が主戦場のツメバイ採りにもとっても水中の視界が開けてきて好都合との声が聴かれます。

釣り場の水温が先月後半に20℃を超えたものの、大型連休頃から肌寒い朝が続き、19℃台で足踏みしている状態でした。これが再び上昇に転じ、直近は概ね20℃台をベースに微変動の状況です。

透明度は引き続き中~低位、湾奥は緑色が卓越しています。最近、お隣の徳島県で貝毒への注意喚起がなされていました。和歌山県でも注視が必要です。

5月前半のチヌ類は0.5尾(一人当たり)でした。連休に挟んだためか一人当たりの尾数としては伸びていません。小雨の日に現れた売り出し中の若手U氏。「こんな日に釣りかい!」という管理人の懸念を他所に良型を10尾近く釣り上げた模様。その感想が奮っており、「狙いの物はダメだった」といいつつ帰途に就いたとのこと。何を狙っていたのでしようか?

アジ類は良型が渋めで精々両手といったところでしようか。一方で豆アジが増加傾向にある模様。南蛮漬け向きです。

アイゴはベテランが粘り強く挑戦中。釣果としては数尾/日程度です。

 

 

 必要尾数以外は再び海へ

 

「アフターマン―人類滅亡後の地球を支配する動物世界」(デューガル・ディクソン著 今泉吉典訳 2004)は文字通り人類が滅びた後に繁栄するのはどういう動物だろうか、ということを思料したSF図鑑があります。この本に取り上げられたのは全て陸上動物だったと記憶します。

つい最近、未来の地球を制するのはタコかもしれない、という記事がネット上に流れていたのをご記憶の方もおられるかもしれません。イカやタコ類は貝などと同じ軟体動物に含まれます。その証拠にイカの仲間は今なお貝殻の名残を体内に持っており、タコにしても祖先筋のタコブネやアンモナイトを思い浮かべて頂ければ進化の道筋について理解が進むはずです。

軟体動物といえば哺乳類に比べて進化の遅れた生物群と考えがちです。しかしタコやイカ類の近年の研究は彼らが高い知性をもっていることを明らかにしています。タコなどは単一の中枢神経系を持たず、体に分散している幾つかの神経節によって高度に制御されているらしいのです。

瀬戸内海には嘘か真か、「タコが陸上のゴミ箱を漁って海へ戻る姿を目撃した、」といった話が転がっています。また、飼育実験からタコやイカは人間の個人識別ができるらしいことや意外とナイーブな性格(?)を持つことが伝えられている。

タコやイカは基本的に1年程度で寿命を全うします。この生理特性を活かし、海洋放射能汚染のモニタリング生物として活用されていました。つまり、体内に蓄積された放射能は過去数年間の総体値でなく、誕生後1年以内に受けた被ばく値を示すから直近の放射能汚染の状況がわかるのです。さすがに巨大なダイオウイカの寿命はもう少し長いと考えられていますが。

ある種のタコ類が有する擬態能力は驚くべきもので、極めて短時間にかつ正確にカレイ等の外観を写し取っています。これを成し遂げるためには筋肉や色素胞を細かく動かすための高度な制御機能が要求されるはずです。

最近のネットニュースでタコのあるものが魚と協力して餌を捕ることを報じる映像が流れていました。何より興味を惹かれたのは協力的でない魚に対して罰を与えるらしい事実です。こうなれば、「もう金輪際お前は呼ばん!」なんてことも有りそうだし、逆に働きの良い魚は「ウイ奴よのう、お主は!」と重用されているのかもわかりません。

さらに極々最近、イカ類が腕を使って仲間とコミュニケーションをとっている、という研究成果もでてきました。ところで、このように都合よく興味のあるニュースが続くのはAIが検索履歴を判断して選別しているからでしようね、多分。

そのAIは日々飛躍的に能力を高めています。個人的独断では既に鉄腕アトムやウランちゃんのレベル、ドラエモンには少し届かないという段階でしようか。 但し彼女たちがいくら優秀でもその能力はこれまで人類が積み上げてきた知識や文化の上に建つもので、グーグルスカラーのロゴメッセージにある“巨人の肩に乗る”ということでしよう。

これに対しタコやイカの知性(という云い方が正しければ)は彼らが人類とは違うラインで独自に発展させてきたものと云えます。

こうしたタコの高度な知性ゆえに「彼らの養殖は禁止すべき」と云うような話も出ています。倫理的な問題はともかくとして、背後にクジラやイルカの漁獲禁止運動に通じる匂いがします。

どうやらタコ型火星人が実在しないことは確かそうだけれども、今想うと半世紀前まことしやかに喧伝されたこのSF的概念はある種先見の明があったのかもしれません。何れにしても、しばらくタコ・イカから目が離せなくなりそうです。

最後に関連の話題を一つ二つ。タコもイカも墨を吐きますが、成分の関係で墨汁代わりになるのはイカのものでタコは使えないそうです。某水産研究機関のイベントではイカ墨体験会が開催され人気を博しています。

14,5年ほど前から“ヒョウモンダコ”の出現報告が各地で増えています。派手なヒョウ柄が特徴の南方系のこのタコは毒をもっていて大変危険です。くれぐれもご注意ください。

鳥の巣釣り場通信(2022-08)

=釣りシーズンに向けてご注意を=    みなさんこんにちは。平素は鳥の巣釣り場をご利用いただき有難うございます。 鳥の巣半島の水田に早苗が揃いました。例年より早い終了です。近隣町村でも10日~2週間ほど前倒しの傾向にあり、どうやら温暖化の影響が疑われます。天水頼みの鳥の巣半島には程よい量の雨、そしてここ2,3年増えたイノシシの被害が及ばないことを願う次第です。 五月は日本海が最も穏やかで安定する時期といわれています。釣り場周りでも磯遊びに繰り出す人影が増えています。...

鳥の巣釣り場通信(2022-07)

=夢へ向かって セイル・オン2=   みなさんこんにちは。平素は鳥の巣釣り場をご利用いただき有難うございます。 釣り場の事務所から望めた桜もあらかた散り、新緑の木立へと変わっています。それでも所々に少しくたびれた花を付けた桜が名残を惜しんでいます。...

鳥の巣釣り場通信(2022-06)

=それぞれの未来へ セイル・オン=   みなさんこんにちは。平素は鳥の巣釣り場をご利用いただき有難うございます。...

鳥の巣釣り場通信(2022-05)

=歴史を記録する=   みなさんこんにちは。平素は鳥の巣釣り場をご利用いただき有難うございます。 岸辺近くの浅場にモク類が繁茂し、その周りを10匹前後のボラが泳ぎ回っている様が見られました。また釣り場周りにはカタクチイワシらしき小魚の群れが散見されます。海の中も賑やかになってきました。鳥の巣半島の田んぼは一月後に迫った田植への準備が着々と進んでいます。...

鳥の巣釣り場通信(2022-04)

=海にも春の兆し=   みなさんこんにちは。平素は鳥の巣釣り場をご利用いただき有難うございます。 数年ぶりに寒いと体感した冬でした。北海道の知人は「はんぱない雪、60年以上の記憶の中で最大の積雪量!」と報せてきました。ただどうしてか、この周辺りのため池が凍り付くまでに至っておりません。これには強い北風が結氷を妨げた可能性が疑われます。...

鳥の巣釣り場通信(2022-03)

=空飛ぶ車の時代へ=   みなさんこんにちは。平素は鳥の巣釣り場をご利用いただき有難うございます。 長期予報は平年より低い気温がしばらく続くと打ち出しています。が、梅が開花し、寒桜があちこちに散見され、季節は確実に春へと遷っています。海では稚鮎漁が早々と漁獲枠を満たし、短期で終了となりました。効率の良い漁業です。また、小舟によるヒロメの採藻が始まっております。何れも紀州路の春の便りです。...

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