鳥の巣釣り場通信(2024‐09)

==鳥との新らしい生活形態==

 

みなさんこんにちは。平素は鳥の巣釣り場をご愛顧いただき誠に有難うございます。

鳥の巣半島の水田に植えられた早苗はすくすく成長し、今や薄緑→青へと変わっています。今年は何故かカルガモやサギ類など水鳥によって苗が踏みつけられる、あるいは抜かれて浮き上がるといった被害が多く、どの農家も防除に苦労しています。でも水鳥が入ると雑草が生えにくくなるし、何より両者の組み合わせは里の風景としては映える一面もあるため、何とも痛しかゆしです。

釣り場の裏山でビワの収穫が始まりました。さらに梅農家も闘いの日々が始まりました。ビワ、梅共に畑によって豊凶の差が激しいようで、生産量は例年の半分ぐらいと見込まれています。

釣り場の水温は月末に20℃を超えています。先日の夜間冷却で一時的にこのラインを下回ったものの、直近は21℃前後で推移しています。

海の色のベースは碧緑色、透明度は中位がベースです。波打ち際に海草から溶出した色素に因るとみられる赤変水は釣り場周りでまだ確認できていません。代わりに規模の大きな赤潮が隣接する池田湾で、さらに内ノ浦湾でも中規模のものが発生し数日続きました。また直近の降雨の後に小規模のものが認められましたが、現在はほぼ終息した印象です。

赤潮の発生には幾つかの要因が指摘されております。ここ最近田辺湾奥で発生する赤潮現象には水域の富栄養化が関係しているのではないかとの懸念が募ります。

5月前半のチヌ類は0.71匹(1人当たり)でした。獲物の主体は30㎝前後に遷ってきていますが、まだ40㎝級もぼちぼち揚がっています。またこの時期はヘダイの良型がしばしば貌を見せています。

アジ類は好不調の波が繰り返す目まぐるしい状況は先に記した通りです。但し、数は出なくても型が揃ってきたようで、ハンター達のモチベーションはそれほど下がっていなさそうです。

アイゴはプロ筋が地道にチャレンジを続けており、ここにきてぼちぼち成果も見え始めています。筏周りに大物が群れているとの情報はありますが、敵も行動がなかなか慎重な模様で軽率に針に掛かることはありません。アイゴ釣り適水温値22℃(Nプロの経験値)が迫っています。乞う期待、です。

 

 まあまあ満足の得られたある日の釣り行(アジハンターTさん)

 

大型連休明けの朝、自転車通学の中・高校生たちが元気にペダルを漕いで学校に急いでいました。心強い光景です。と云うのも、教育関係者から「五月の大型連休明けは夏休み後の新学期と並んで不登校になる生徒が増える」と聴いたからです。

昔を顧みると、学校が大好きというわけではなかったけれど、学校に行かないという選択肢はなかった気がします。周りでも不登校になった生徒はいなかったし、噂として耳にした覚えもありません。さぼって仲間で遊びに行くとか、親の手伝いか何かで休まざるを得ない生徒はいたかもしれない。けれど今時の不登校生とは結果が同じでも原因が違うという理解です。

似たような状況が現在社会に広く・深く浸透つつあるらしく、連休明けに辞職を申し出る新入社員が増えていると情報番組が伝えています。

そうしたなか、某中堅食品メーカーで内定者全員が辞退する珍例がこの春あったようだが、このケースは「会社の事前説明と実態が違い過ぎるやないか、最低(ぷんぷん)」ということで、事情が少し異なるかもしれない。

速攻で退職を決断する背景に「仕事が自分に合わない」、「人間関係が煩わしい」、「会社の雰囲気に馴染めない」といった理由が多く並ぶそうで、付け加えるなら「くよくよ悩むのは時間の無駄」といったコスパ感覚がありそうだ(もちろん、理由は他にもありましよう)。そうした風潮に目をつけた退職手続きを代行する業者までいて、これが結構繁盛しているというから、世の中は変わったものです。

昔から若者は概して“青い鳥症候群”に掛かりがちです。ただ貴方に幸運をもたらす“青い鳥”は「往かないで!」と懇願しても居付いてくれないし、「虹の向こうに幸せが待っている」と追いかけても、幸運を架橋する虹に届くことはないぞ!」。「

と云った分別臭いことを考えていたら鳥にまつわる面白い記事が目に留まった。曰く、近頃のサギやカラスはトラクターで作業していると目敏く飛来してすぐ傍で採餌を行い、全く恐れる素振りを見せないらしい。「トラクターで農作業中の人間は危害を加える状況にない」ということを学習した(見切った?)のですね。

私も田植え前の作業で同じような経験をしており、「鳥も進歩しているのだなあ!」と感じ入った次第です。また何人かの知人に話したことですが、釣り場で視線を感じて振り向いたらほんの50~60㎝向こうのカラスと眼があうという第一種接近遭遇を経験しました。何かそのうち人里で暮らす“青い鳥”ニューバージョンが現れることだって起こり得るかもしれないですねえ。

我々世代が虹の向こう視るのは“この世とは別の世界”という実感が年々強まって少々寂しさを覚える昨今(神の鳥に乗って旅立っている?)ですが、新しい時代は良かれ悪しかれ旧習に囚われない若い世代によって切り拓らかれていくことでしよう・・・。

鳥の巣釣り場通信(2024‐08)

==さび付いた脳に油を差す==   みなさんこんにちは。平素は鳥の巣釣り場をご愛顧いただき誠に有難うございます。 里山は新緑が鮮やかです。鳥の巣半島の水田は田植えが終わりました。そこでシラサギが餌をついばんでいます。景観としては真に映えるのですが、彼らは植えたばかりの早苗にダメージを及ぼす厄介者の一面を持っています。兵庫県のコウノトリや佐渡のトキも同じような状況を招いているのではないかと密かに同情しています。 釣り場の水温は月末に20℃を超えました。しばらくこの水準で微変動すると予想します。...

鳥の巣釣り場通信(2024‐07)

==釣りにも山あれば谷もあり==   みなさんこんにちは。平素は鳥の巣釣り場をご愛顧いただき誠に有難うございます。 ヒロメの季節が終了しました。先般、ヒロメの養殖を行っていた超ベテラン組合員3名のグループが海路釣り場に現れ、養殖ロープの洗浄作業を行いました。 ひとしきり作業を終えた帰り際、「ヒロメも今年は終わり。また来年・・」と云いつつ小舟に乗り込んで還っていきました。これは来年もやる気満々、真に頼もしいと感じた次第です。この調子ならこれから盛期を迎えるツメバイ漁も成果が期待できそうです。...

鳥の巣釣り場通信(2024‐06)

==ふるさとは何処ですか?==   みなさんこんにちは。平素は鳥の巣釣り場をご愛顧いただき誠に有難うございます。 釣り場の事務所から花を開かせはじめた山桜があちこちに散見されます。中には散り終えた木もちらほら。遺伝的に多様な山桜は順を追って咲いていきます。それぞれの木の開花時期はある程度決まっているのでしようけど。...

鳥の巣釣り場通信(2024‐05)

==翼が欲しい!?==   みなさんこんにちは。平素は鳥の巣釣り場をご愛顧いただき誠に有難うございます。 天気の良い日には”ヒロメ“漁の小舟があちこちの岩場近くに寄り付きます。少し前に今年の初物を戴きました。柔らかく甘みのある味は絶品と云えます。たまたまワカメも戴き食べ比べたところ、後者の方がかなりタフな歯応えでした。...

鳥の巣釣り場通信(2024‐04)

==もう一つの季節のドラマ(庶民編)==   みなさんこんにちは。平素は鳥の巣釣り場をご愛顧いただき誠に有難うございます。 ここ1,2週間で下草が一気に伸びていました。長雨に見舞われた夜半、季節を誤ったのかとも想えるカエルの合唱が聴こえました。他方、年明けから盛んになるはずの猫の恋歌を耳にしません。繁殖行動が去勢手術などのせいで抑えられているのでしようか? 自然界の常ならぬ異変を目の当たりにし、田植え用の苗作りを早める必要があるのかどうか思案しています。...

鳥の巣釣り場通信(2024‐03)

  ==時間が留まる (カラスの)愛は止まらない?==   みなさん、こんにちは。平素は鳥の巣釣り場をご愛顧いただき誠に有難うございます。 紀南地方の梅林は花の盛りを過ぎつつあります。王朝時代に花見と云えばもっぱら梅だったようです。「時期的には少し寒いのでないか」とも邪推しますが、モノクロームの冬景色から抜け出て春の訪れを告げる梅花に心の華やぎを覚えたのでしよう。...

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