鳥の巣釣り場通信(2024‐10)

==生物(動物)の名前にまつわるお話(2)==

 

みなさんこんにちは。平素は鳥の巣釣り場をご愛顧いただき誠に有難うございます。

田辺地方の梅の収穫は盛期を過ぎた模様です。「全体に不作だった」というのが梅農家の感想です。比較的健闘した農家もあったようですが「うちは良かった」と素直に喜べない雰囲気が感じられますね、こういう状況下では。

沿岸では“ツメバイ”漁が続けられています。ベテラン組合員氏も天気と海の具合を視ながら漁に精勤しています。

釣り場の水温は梅雨入りが遅れていることも相まって先日は25℃を超えました。通常は梅雨が明けてから観測されるレベルの水温です。「どうなる、今夏の水温は?」といささか心配が募ります。

海色のベースは碧緑、透明度は中位です。

6月前半のチヌ類は1.5匹(1人当たり)でした。月初めから比較的好調で、特に直近の1週間は高いレベルを維持しました。獲物は20~45㎝とサイズ幅が広く、40㎝超級もかなり揚がりました(前節よりも良いぐらい)。呼応するかのように、前節同様に型の良いヘダイがしばしば貌を見せておりました。

アジ類は一時ほど大物が揚がらないものの20~25㎝クラス主体で、わりと数を揃えられた模様です。「ついでに60㎝級のヒラメを取り込んでしまった」という方も・・。釣られた魚は間違いなく驚いたでしよう。が、釣った方の驚きも大きかったようです。

アイゴは昨年に比べれば低空飛行が続いています。筏周りに居付いているのですが、喰いつきが・・・。あるベテラン氏がしばしば釣果情報の収集に来場されます。しかしながら、「同じ○○ならチャレンジが一番」ではないでしようか。

注意喚起とお願い> 最近、釣り場で”アシナガバチ”の目撃が増えています。釣りの残餌を糧に筏で巣をつくります。毎年数例このハチに刺される案件が発生しております。納竿時に釣り台に餌を遺さないよう”洗浄徹底”にご協力をお願いします。

 

 驚き2連発、ヒラメ揚がる(ハンターT1さん、人生初とも・・)

 

先般、「地元で“ツメバイ”と呼び慣わす」との記事(釣り場通信09号)をアップした直後、お隣の南部町民の一人が“チャンバラガイ“と発されました。別の知り合いは地元標準名の”ツメバイ”だったので、同じ町内でも地区ごとに云い回しが異なる事例かもしれません。漁師町なら魚を追って他県の港に出入りするので、他所の云い方が定着している場合があり得ます。

さてやや堅苦しい話になりますが、折角なので生物(動物)の学名について触りだけ紹介します(→ 興味を抱かれたら図書館へ):

図鑑などで“マガキガイ”の項を見ると Strombus luhuanus Linnaeus, 1759という文字列が飛び込んできます。この文字列が学術的に正式なものとされる“マガキガイ”の”フル表記の学名”で、最初のStrombusは属名(苗字に相当?)、luhuanusが種小名と云いいいます(一郎とか花子に相当)。末尾2語はスエーデンの生物学者リンネが1759年に初めてこの貝に名前を付け公表した(原著者・年)ことを示しています。

学名はギリシャ語(例えばgigas=大きという意味)やラテン語(robustus=丈夫な)を出典とする場合が多いのですが、何れであってもラテン語化するのが定まりです。

ところで図鑑によっては “マガキガイ”の項に、学名としてConomurex luhuanus (Linnaeus,1758) という名が掲載されているかもしれません。これはある研究者(及びその後の研究者)が“マガキガイ”はリンネの原著に基づくStrombusではなくConomurexという一群の方が血統的により近い(あるいは収まりが良い)と考えたからです。

研究者間で意見が違う場合や後の近年の詳しい研究(例えば遺伝子の解析等)によって名前が変更されることはままあり、化石人類やほ乳類の学名でもそうした変遷を辿った例が多々あります。このように最初に提唱された属名が変更されていることは(命名者と公表年)をカッコに入れることで現しています。

学名には男性、女性、中性型と性別があり、種小名は属名の性に一致しています(属名が女性なら週証明も女性形)。上記マガキガイの事例では何れも男性形です。試しにマガキは“Crassostrea gigas”で、女性形の例として挙げておきましよう。大雑把に云えば、語尾に”a”が来る場合は女性系、他方”ーo” や”ーus”で終わるのは男性形という場合が多くなります。

“未知の生物発見”を目論むのは専門の研究者に限らず、市井の収集・愛好家にも大勢おります。彼・彼女らの見つけた珍しい生物が「「これまで全く知られていないものである」ことを証拠立てるには経験も知識も必要であるうえ、なかなか根気の要る仕事です。また名前を付けるにも先に一端を示したように細かな規則があり、しかも動物、植物、細菌等々生物群によって異なるため専門家でないと難しいことが多いものです。

「もしかしてこれは・・・??」と想われるレアーものを見つけた際は博物館等の専門家に尋ねるのが近道でしよう。大抵はぬか喜びに終わるのですが、極めて稀に大発見としてマスコミに取り挙げられていますね。地域で新発見とか色変わり個体を見つけた、ということならハードルは下がりますが、それらも貴重な情報です。何より「気づきは学ぶことより大事」とレイチェル・カーソンは看破しています。

鳥の巣釣り場通信(2024‐05)

==翼が欲しい!?==   みなさんこんにちは。平素は鳥の巣釣り場をご愛顧いただき誠に有難うございます。 天気の良い日には”ヒロメ“漁の小舟があちこちの岩場近くに寄り付きます。少し前に今年の初物を戴きました。柔らかく甘みのある味は絶品と云えます。たまたまワカメも戴き食べ比べたところ、後者の方がかなりタフな歯応えでした。...

鳥の巣釣り場通信(2024‐04)

==もう一つの季節のドラマ(庶民編)==   みなさんこんにちは。平素は鳥の巣釣り場をご愛顧いただき誠に有難うございます。 ここ1,2週間で下草が一気に伸びていました。長雨に見舞われた夜半、季節を誤ったのかとも想えるカエルの合唱が聴こえました。他方、年明けから盛んになるはずの猫の恋歌を耳にしません。繁殖行動が去勢手術などのせいで抑えられているのでしようか? 自然界の常ならぬ異変を目の当たりにし、田植え用の苗作りを早める必要があるのかどうか思案しています。...

鳥の巣釣り場通信(2024‐03)

  ==時間が留まる (カラスの)愛は止まらない?==   みなさん、こんにちは。平素は鳥の巣釣り場をご愛顧いただき誠に有難うございます。 紀南地方の梅林は花の盛りを過ぎつつあります。王朝時代に花見と云えばもっぱら梅だったようです。「時期的には少し寒いのでないか」とも邪推しますが、モノクロームの冬景色から抜け出て春の訪れを告げる梅花に心の華やぎを覚えたのでしよう。...

鳥の巣釣り場通信(2024‐02)

==梅香る季節へ==   みなさん、こんにちは。平素は鳥の巣釣り場をご愛顧いただき誠に有難うございます。 先日の強い寒波の襲来で紀南地方も凍れました。それでも季節は動いており里の梅が咲き揃いつつあります。概して今年は暖かいというのが一般の受け留めのようです。地元の梅関係者が「梅の花が早い年は不作」と話しておりましたが、さてさてどういう結果になるか・・・。...

鳥の巣釣り場通信2024-1

==2024年 激動?の幕が開く==   平素は鳥の巣釣り場をご愛顧いただき誠に有難うございます。 鳥の巣半島に散在する水仙の群落は開花が進んでいます。そしてアロエも。これらは花も大ぶりで目立つ存在ですが、目を凝らせばあちこちに小さな花を付けた名を識らない野草の存在に気づかされます。そしてあちこちで梅が花が開かせつつあります 釣り場の水温は概ね15℃をベースに変動しています。体感温度は昨年より暖かい印象を受けていますが、水温はやや低めで推移しています。...

鳥の巣釣り場通信(2023-24)

=釣り場の記憶2023=   皆さんこんにちは。平素は鳥の巣釣り場をご利用いただき有難うございます。 鳥の巣半島に点在する水仙の小群落に花を付けた株が出始めています。寒椿や山茶花にはいま少し間があるようです。 釣り場の水温は12月に入って16~18℃の間で動いていたところ、先般の寒気襲来で14℃台まで下降、その後わずかに持ち直して(?)直近は概ね15℃を前後しています。...

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